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【材料】イグニス---15年9月期は18%増収、けん引役の「ぼくドラ」は海外展開も


スマホアプリ開発のイグニス<3689>は12日、2015年9月期の通期決算を発表した。連結業績は、売上高が前期比18.1%増の24.19億円、営業損益が0.38億円の赤字(前期は5.61億円の黒字)、経常損益が1.48億円の赤字(同5.45億円の黒字)、純利益が同3.06億円の赤字(同3.09億円の黒字)となった。今期は赤字計画を5月に発表していたが、10月に上方修正(赤字幅を縮小)し、最終的にはさらに上回って着地した。

ネイティブソーシャルゲームにおいて、主力の「ぼくとドラゴン(ぼくドラ)」がリリース当初から順調に推移したことが全体を牽引し、2ケタ増収につながった。一方、損益面では、広告宣伝費が想定を下回ったことで赤字幅が縮小した。その他のアプリについては、小規模アプリのマネタイズ難易度が上昇傾向にあるほか、開発の中心を小規模アプリから中規模・大規模アプリへと方向転換したことなどが影響し、減収となっている。

今期は、今年11月に「ぼくドラ」の繁体字版を配信するなど海外展開を図っているほか、人材の採用活動に注力し開発体制をさらに強化する。

2016年9月期の業績予想は売上高のみ開示、前期比44.7%増の35.00億円と大幅な増収を見込んでいる。

同社は、スマートフォン向けネイティブアプリの企画・開発・運営・販売を手掛ける。広告収入を主な収益源とする「無料ネイティブアプリ」を中核に、「ネイティブソーシャルゲーム」及び「全巻無料型ハイブリッドアプリ」(30分無料で漫画コンテンツを楽しむことができる)も展開。ゲーム及び非ゲームの領域で独自のポジションを確立している。

《SF》

 提供:フィスコ

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