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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~押し目買い意欲強い、下に幻のSQ値として残すか注目


13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:押し目買い意欲強い、下に幻のSQ値として残すか注目
■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の売り越し
■前場の注目材料:一億総活躍、介護施設40万人分増


■押し目買い意欲強い、下に幻のSQ値として残すか注目

13日の東京市場は、売り先行後は緩やかに下げ幅を縮める展開となるかが注目される。12日の米国市場では、年末商戦を控えるなかで個人消費が期待ほど伸びないとの見方から売りが先行。その後もセントルイス連銀総裁やリッチモンド連銀総裁から、利上げを示唆する発言が相次いだことから12月の利上げ観測への警戒も出て下げ幅を拡大させた。NYダウは250ドル超の下げとなり、この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比230円安の19450円となった。

シカゴ先物にさや寄せする格好から幅広い銘柄に売りが先行することになろう。また、本日は11月のオプションSQとなる。このところは利食い先行ながらも、その後の押し目買いにより切り返す展開が続いている。先物市場ではモルガン・スタンレーによる買いが話題となっており、売り一巡後の動きが注目されよう。SQ値が幻のSQとして下に残す可能性も意識されやすいだろう。

また、米利上げ観測については想定内であるため、日経平均の19500円割れ水準では押し目買い意欲も高まりやすいだろう。週末要因から積極的には手掛けづらく、決算など個別対応になりやすいと考えられるものの、底堅さが意識されてくるようだと、売り方の買戻しの流れも出やすいと考えられる。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1710万株、買い1460万株、差し引き250万株の売り越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月6日(金):50万株の買い越し
11月9日(月):130万株の買い越し
11月10日(火):1230万株の買い越し
11月11日(水):130万株の売り越し
11月12日(木):680万株の買い越し


■前場の注目材料

・外国人投資家の買い戻しが活発
・一億総活躍、介護施設40万人分増
・東芝<6502>、「ウェスチングハウス」で巨額減損処理


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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