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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は122円台後半で推移か、新たな材料ない場合ドル上げ渋りの可能性


11日のドル・円は東京市場では123円23銭から122円74銭で推移。欧米市場でドルは123円21銭まで戻したが122円82銭まで下落し、122円86銭で引けた。

本日12日のドル・円は主に122円台後半で推移か。米12月利上げへの期待は残されているが、新たなドル買い材料が提供されない場合、ドル・円は123円台前半で上げ渋る可能性がある。

日本銀行の原田審議委員は11日に開かれた記者会見で、中国を中心とする新興諸国の経済減速や米国利上げが思わぬショックをもたらす可能性があると指摘した。しかしながら、原田審議委員は「現行の量的・質的金融緩和策は成功しており、現行の金融政策を継続することで、いずれ物価も上がってくる」との見方を示した。

日本銀行の審議委員の中ではハト派(金融緩和策を積極的に推進すべきと主張している)に属する原田氏が、現行の金融緩和策は成功しているとの見方を示していることから、市場関係者の間では、日本銀行が年内に追加緩和を行う可能性は低いとの見方が浮上している。

2%物価目標の達成は2016年度末時点でも難しいとの理由で日銀は12月に追加緩和に動くとの見方は少なくないようだ。ただし、来週18日-19日に開かれる金融政策決定会合で金融政策の現状維持が賛成多数で決まった場合、12月追加緩和の思惑は後退し、ドル・円相場はやや円高方向に振れるのではないか?との声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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