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【市況】<動意株・11日>(大引け)=イチケン、エクストリーム、イグニスなど

 イチケン<1847>=後場後半に一段高。午後2時ごろに、16年3月期単独業績見通しについて、売上高を従来予想の680億円から700億円(前期比3.4%増)へ、営業利益を22億円から29億円(同23.0%増)へ上方修正したことが好感されている。商業施設の受注高や完成工事高の増加などで売上高が計画を上回ったことに加えて、完成工事高の増加や低採算工事の減少で利益率も改善し、利益を押し上げた。また、業績予想の修正に伴い、従来7円を予定していた期末一括配当を8円(前期7円)に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されている。

 エクストリーム<6033>=後場急伸。正午ごろに、米アクシス・ゲームス・ローカライゼーション(カリフォルニア州)との間で、エクストリームが日本国内向けに企画・開発・販売したニンテンドー3DS専用ソフト「ラングリッサー リインカーネーション―転生―」について、北米・欧州・アジアの一部地域で独占販売を許諾するライセンス契約を締結したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。

 イグニス<3689>=後場一段高。同社はきょう、カジュアルゲーム「breaker:ブロック崩しー30秒でどこまで壊せますか?」のアインドロイド版を、主要16言語で世界134カ国・地域で配信を開始したと発表。ユーザー数拡大による業績への寄与などが期待されているようだ。また、10日には新感覚RPG「ぼくとドラゴン」の繁体字版を台湾・香港・マカオ市場向けに配信を開始したことを明らかにしている。

 トーヨーカネツ<6369>=急騰。同社は10日の取引終了後、株主還元方針の策定を発表しており、これを好感した買いが入っている。配当性向を20~30%、総還元性向を50~75%に設定するとしており、適用期間は16年3月期から19年3月期まで。これに伴い、従来4円を予定していた期末一括配当を5円に引き上げるほか、上限を1000万株(発行済み株式数の9.0%)、または20億円とする自社株買いを実施する。さらに、自社株を除く発行済み株式数の17.1%にあたる2370万株の自社株を11月25日付で消却することなどをあわせて発表した。

 ダイキョーニシカワ<4246>=ストップ高。同社は10日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の1490億円から1580億円(前期比17.6%増)へ、営業利益を137億円から155億円(同25.5%増)へ、純利益を87億円から99億円(同42.8%増)へ上方修正、これを好感する動き。主要販売先の生産増に伴う製品売上増などが寄与、コスト低減活動なども利益を押し上げている。

 ブランジスタ<6176>=ストップ高。同社は10日取引終了後に、16年9月期通期の単独業績予想を公表。電子雑誌の広告掲載料やソリューションサービスの業務受託料の伸びなどで、売上高28億円(前期比26.0%増)、営業利益5億円(同59.9%増)を見込んでいる。また、同日には10月27日に設立したブランジスタゲームで、プロモーションメディア広告市場をターゲットにしたBtoBtoCのビジネスモデルを開始すると発表。第1弾のサービス名称は「神の手」で、詳細は決定次第公表するとしている。なお、会社側は16年9月期業績予想にはブランジスタゲームの業績は含んでいないとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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