【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、利食い売りに押される
ボベスパ指数 46206.57 +0.03%
10日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比11.64ポイント高(+0.03%)の46206.57で取引を終えた。45396.88まで下落した後、46206.57まで急反発し、高値引けとなった。指数構成銘柄での値上がりは25、値下がりは36、変わらず2であった。
この日も中国の10月消費者物価指数が下振れし、生産者物価指数も引き続き大幅な下落だったことで、物価面からも景気減速が示されたとの見方が、ブラジル株に売り圧力になった。また、ブラジルのレビ財務相が1月までにルセフ政権を去るとの一部報道が、財政再建の行方に対する懸念や新たな格下げ懸念を呼び、売りにつながった。しかし、引けにかけて、買い戻しが急速に強まったもよう(背景不明)。
【ロシア】MICEX指数 1746.94 -0.26%
10日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比4.50ポイント安(-0.26%)の1746.94で取引を終了した。1734.38まで下落後、1754.57まで上昇したが、その後失速した。
この日も中国の10月消費者物価指数が下振れし、生産者物価指数も引き続き大幅な下落だったことで、物価面からも景気減速が示されたとの見方が、ロシア株にも売り圧力になったもよう。また、米国株価指数が下落スタートしたことも(NYダウ一時72ドル安)、ロシア株式市場終盤からの売りにつながったとみられる。
【インド】SENSEX指数 25743.26 -1.45%
10日のインドSENSEX指数は下落。前日比378.14ポイント安(-1.45%378.14ポイント)の25743.26、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同131.85ポイント安(-1.67%)の7783.35で取引を終えた。
SENSEX指数構成銘柄は値上がり6、値下がり24と売りが優勢となった。売り先行の相場展開となり、5営業日連続で下落。 与党・インド人民党(BJP)がビハール州で行なわれた選挙で敗北した影響が消えていないことや米利上げの可能性が高まっていることが相場を圧迫した。個別ではリライアンス・インダストリーズの下げが目立った。
【中国本土】上海総合指数 3640.49 -0.18%
10日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.40ポイント安(-0.18%)の3640.49ポイントと5日ぶりに反落した。
利食い売りが優勢。昨日までの4日続伸で、上海総合指数が約2カ月半ぶりの高値水準を回復するなか、相場の過熱感が意識された。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。寄り付き直後に公表された10月物価統計の弱い結果を受け、当局がデフレ回避を狙って追加刺激策を打ち出すとの思惑も強まったためだ。
《NH》
提供:フィスコ