市場ニュース

戻る
 

【通貨】NY為替:ドル・円は123円16銭、ポルトガル政局不安やECB追加緩和観測でユーロ下落


 10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、123円43銭から123円05銭へ下落し、123円16銭で引けた。米国の10月輸入物価指数が予想を下振れたほか、堅調な米国10年債入札結果を受けた債券利回りの低下に伴い、ドル売りが強まった。一方、中国の消費者物価指数が予想を下回ったため、世界経済不安によるリスク回避の円買いも優勢となった。


 ユーロ・ドルは、1.0675ドルまで下落後、1.0730ドルへ反発し1.0725ドルで引けた。ポルトガル議会はコエリョ政権の政策を否決し内閣不信任が成立、コエリョ政権が退陣に追い込まれ政局不安が強まったこと。また、リーカネン・フィンランド中銀総裁が「域内成長とインフレ見通しに下振れリスクがある」と指摘したため、ECBの追加緩和観測も強まり、ユーロ売りが加速した。ユーロ・円は、131円65銭へ下落後、132円19銭へ反発した。

 ポンド・ドルは、1.5102ドルから1.5132ドルへ上昇。ドル・スイスは、1.0050フランから1.0087フランへ上昇した。

《KK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均