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【市況】10日の中国本土市場概況:上海総合指数は小幅安、利食い売りで伸び悩む


10日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.40ポイント(0.18%)安の3640.49ポイントと5日ぶりに反落した。上海A株指数は6.73ポイント(0.18%)安の3812.72ポイント。一方、外貨建てB株相場は上昇する。上海B株指数が0.03ポイント(0.01%)高の374.22ポイント、深センB株指数が5.11ポイント(0.43%)高の1195.93ポイントで引けた。

利食い売りが優勢。昨日までの4日続伸で、上海総合指数が約2カ月半ぶりの高値水準を回復するなか、相場の過熱感が意識された。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。寄り付き直後に公表された10月物価統計の弱い結果を受け、当局がデフレ回避を狙って追加刺激策を打ち出すとの思惑も強まったためだ。

業種別では、時価総額上位の銀行株と保険株が安い中国工商銀行(601398/SH)が1.5%、中国人寿保険(601628/SH)が1.6%ずつ値を下げた。インフラ関連株も売られる。中国交通建設(601800/SH)が2.3%下落した。不動産株や自動車株、運輸株などもさえない。

半面、証券株は続伸。興業証券(601377/SH)などが値幅制限いっぱいまで買われた。中国証券監督管理委員会(証監会)が6日、新規株式公開(IPO)を年内にも再開すると発表したことや、深センと香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)開始の思惑が引き続き手がかり。連日で物色されている。「相互乗り入れ」を巡っては、深セン証券取引所・計画国際部の劉輔忠・副総監がこのほど、取引インフラの連結に向けた内部テストを進めていることを明らかにした。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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