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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オークマ、いすゞ、博報堂DY、三菱電機

■オークマ <6103>  1,061円  +39 円 (+3.8%)  本日終値
 オークマ<6103>が4日続伸。工作機械大手の中でも技術力に定評があり、生産性の向上や製品値上げ効果の浸透が収益に反映されている。受注も海外需要をとらえて堅調で、16年3月期業績を上方修正、営業利益段階で210億円と前期比45%の増益を見込む。PER13倍にも割高感はない。

■いすゞ自動車 <7202>  1,484円  +53.5 円 (+3.7%)  本日終値
 いすゞ自動車<7202>が4連騰。同社は6日取引終了後、16年3月期の連結業績予想を増額しており、これを好感する買いを誘導している。円安メリットの発現や合理化努力の寄与で最終利益は従来予想の1100億円から1200億円(前期比2.5%増)に100億円上乗せし、減益予想から一転して増益見通しに変わり最高益更新となる。足もと1ドル=123円台へと円安が進行していることも追い風となった。

■博報堂DY <2433>  1,308円  +46 円 (+3.7%)  本日終値
 博報堂DYホールディングス<2433>が続伸。同社は6日引け後、16年3月期第2四半期累計の連結決算を発表、売上高は前年同期比2.4%増の5471億8900万円、営業利益は同3%増の163億4000万円と増収増益で着地し、好感されているようだ。売上高の種目別では、新聞が前年同期を若干上回ったものの、前年同期に好調だったテレビの反動減があり、雑誌、ラジオも低調に推移し、4マスメディア取引合計は前年同期を下回った。ただ、インターネットメディアやクリエイティブが好調に推移し、4マスメディア以外取引合計は前年同期を上回った。また、新規連結子会社の取り込みやグループ全体での収益性向上のためのさまざまな取り組みを継続した結果、売上総利益は前年同期比8.7%増となった。販売費および一般管理費は、M&Aなどによる体制強化および戦略的費用投下を行った結果、同9.8%増となった。

■三菱電機 <6503>  1,321.5円  +42.5 円 (+3.3%)  本日終値
 三菱電機<6503>が4日続伸。SMBC日興証券がポジティブなリポートをリリースしたことが確認されている。同証券は、同社の目標株価を1950円から1760円へ引き下げているものの、新目標株価が現行株価と比較し40%程度の上値余地があり、中長期的には依然としてセクター内でファンダメンタルズ面の優位性が高いと判断して、投資評価は「1」(アウトパフォーム)を継続している。また、中国懸念には根強いものがあり株価的には上値は重いと思われるものの、バリュエーション的には割安感が強いことから、中長期的観点からは買い増しの機会と考える、と解説している。

■河西工業 <7256>  1,615円  +51 円 (+3.3%)  本日終値
 6日、河西工 <7256> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の118億円→143億円に21.2%上方修正。増益率が0.3%増→21.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。北米・アジア向けに自動車内装部品などの販売が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。円安による採算改善や生産性の向上なども利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→24円(前期は16円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが9.0倍→8.3倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ファーストリテイリング <9983>  46,720円  +1,320 円 (+2.9%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>など日経平均寄与度の高い値がさ株の上昇が目立つ。日経平均が1万9000円台回復から一段と上昇指向を強めるなか、先物主導のインデックス買いが浮揚効果を与えている。ファーストリテは前週発表した10月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が前年同月比5.5%増と3カ月連続で前年実績を上回るなど足もとの業績好調も追い風。また、ファナックも足もと進行する為替の円安など外部環境のポジティブ材料が株高を後押ししている。

■ニコン <7731>  1,662円  +47 円 (+2.9%)  本日終値
 ニコン<7731>が大幅高で4連騰。苦戦を強いられているデジタルカメラだが、「競合他社と比較して優位性を発揮、中国で中高級機種の売り上げが伸びるなど高価格帯の製品が健闘している」(国内証券アナリスト)という。ステッパーも液晶パネル向けなど好調で4~9月期最終利益は大幅減益見通しが増益に変わった。

■アルプス電気 <6770>  3,980円  +105 円 (+2.7%)  本日終値
 アルプス電気<6770>が8日続伸、。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付でレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を4100円から4250円へ引き上げた。中長期的に同社がフォースリアクタ関連のカテゴリに属する“振動系”HMI(Human Machine Interface)製品に本格参入するポテンシャルは大いに高まったと評価している。

■野村ホールディングス <8604>  799.5円  +21 円 (+2.7%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が総じて上昇、業種別値上がり率でも上位に食い込んでいる。東京市場ではここ再び上値指向を強めており、日経平均株価は370円を超える上昇で1万9600円台に歩を進めている。リスク選好の相場のムードを映し日経平均2万円の大台が視界に入るなか、郵政上場効果などを追い風とした手数料収入の拡大や、投信の運用成績向上に期待した買いが改めて優勢となっている。

●ストップ高銘柄
 森組 <1853>  219円  +50 円 (+29.6%) ストップ高   本日終値
 カネミツ <7208>  1,379円  +300 円 (+27.8%) ストップ高   本日終値
 ブランジスタ <6176>  1,680円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 イリソ電子工業 <6908>  6,540円  +1,000 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 新報国製鉄 <5542>  671円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 ザインエレクトロニクス <6769>  1,402円  -400 円 (-22.2%) ストップ安   本日終値
 アーキテクツ <6085>  2,240円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

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