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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):飛島建、竹内製作所、森永、ミネベア

■飛島建設 <1805>  222円  +13 円 (+6.2%)  本日終値
 飛島建設<1805>が3日続伸。トンネル工事で強みを持ち、山梨県実験線の延伸工事で参画したリニア中央新幹線関連では収益機会が期待されている。足もともトンネル関連の手持ち工事が順調に進捗しており収益に反映させている。そのなか、7日付の日本経済新聞が「(同社の)15年4~9月期の連結営業利益が前年同期比3.6倍の28億円となったようだ」と伝えており、これが8月7日に同社が発表した上方修正の水準(22億円)を大きく上回ることもあって買い人気に火をつけた格好だ。

■竹内製作所 <6432>  2,529円  +147 円 (+6.2%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が大幅続伸。同社は小型建設機械を主力に、海外売り上げ比率が約9割と際立って高く、為替の円安による輸出採算の改善効果が大きい。注目された米10月の雇用統計は、非農業者部門の雇用者数が市場コンセンサスを大きく上回り12月の利上げ観測が強まったが、為替市場では日米金利差拡大の思惑からドルが買われ、1ドル=123円台まで円安が進行、これが追い風材料となっている。

■ニッタ <5186>  3,575円  +205 円 (+6.1%)  本日終値
 6日、ニッタ <5186> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比28.9%増の58.7億円に伸び、従来予想の48億円を上回って着地したことが買い材料。自動車や物流業界など向けに主力の伝動用ベルトを中心に販売が伸びたことが寄与。継続的な生産性改善や円安による採算改善に加え、持分法投資利益の増加なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の96億円→105億円に9.4%上方修正。増益率が0.9%増→10.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■森永製菓 <2201>  637円  +36 円 (+6.0%)  本日終値
 森永製菓<2201>が続急伸。「ハイチュウ」が米国で好調に売り上げを伸ばす一方、合理化効果が発現、原料高もうまく価格転嫁で吸収することに成功している。16年3月期営業利益を62億円から90億円(前期比51.5%増)に大幅上方修正したが、4~9月期時点で通期予想に対する進捗率は73%に達しており、再増額の余地が意識されている。直近10月30日現在の信用買い残は165万株あるが、日々の売買高は高水準をキープしており重荷となっていない。

■ミネベア <6479>  1,537円  +80 円 (+5.5%)  本日終値
 ミネベア<6479>が7連騰。同社は中国スマートフォン需要の減速を背景に収益貢献度の高いスマホ向けLEDバックライトの伸び悩みを懸念材料に8月初旬から9月末にかけ大幅な調整を強いられた。しかし、ここにきて業績面への影響を織り込み株価は底値圏からの離脱が鮮明となりつつある。16年3月期については最終利益見通しを500億円から480億円(同20.3%増)へ下方修正した一方で、売上高は6500億円から6800億円(前期比35.8%増)へ増額。さらに配当も前期比8円増配の年20円としたことが売り方の買い戻しを加速させるかたちとなった。懸念したほど決算が悪くなかったことを背景に、東海東京調査センターでは同社のレーティングを6日付で「アウトパフォーム」継続(目標株価は2900円)としている。

■全国保証 <7164>  4,250円  +210 円 (+5.2%)  本日終値
  全国保証<7164>が大幅高。同社は全国の地銀や信用金庫などと連携して住宅ローン保証を展開、住宅取得資金への税制優遇の拡充など、住宅投資拡大を図る施策を追い風に業績は好調に推移している。大手金融機関との新規提携効果も発現しており、前週5日に発表した16年3月期第2四半期累計(4~9月)の営業収益は125億5800万円(前年同期比7.3%増)、営業利益は99億1600万円(同16.1%増)、最終利益は68億3900万円(同18.8%増)と好調。市場でも概ねポジティブに捉える動きが優勢となっている。ROEも28%台と高く、足もとの業績好調をみて機関投資家などの見直し買いが入りやすくなっている。

■ユタカ技研 <7229>  2,761円  +136 円 (+5.2%)  本日終値
 6日に決算を発表。「今期税引き前を7%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。ユタカ技研 <7229> [JQ] が11月6日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比1.9%増の65.6億円となった。
  ⇒⇒ユタカ技研の詳しい業績推移表を見る

■モスフードサービス <8153>  2,906円  +143 円 (+5.2%)  本日終値
 6日に決算を発表。「上期経常が2.5倍増益で着地・7-9月期も3.1倍増益」が好感された。モスフード <8153> が11月6日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の17.4億円に急拡大し、通期計画の25億円に対する進捗率は69.8%に達し、5年平均の51.7%も上回った。
  ⇒⇒モスフードサービスの詳しい業績推移表を見る

■テレ朝HD <9409>  2,084円  +101 円 (+5.1%)  本日終値
 6日、テレ朝HD <9409> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比13.7%増の94.3億円に伸び、従来の7.3%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。ケツメイシや湘南乃風、ソナーポケットのコンサートツアーを展開した音楽出版事業の営業利益が4.1億円→9.5億円に倍増したことが寄与。番組制作費が減少したテレビ放送事業の利益改善も増益に貢献した。

■日本電信電話 <9432>  4,813円  +194 円 (+4.2%)  本日終値
 NTT<9432>が大幅反発。前週後半に10月26日の戻り高値4646円をクリアしてテクニカル的にも目先上昇転換を印象付けたが、きょうは寄り付きから大きく買いが先行する展開に。同社は6日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業収益を11兆3500億円から11兆4000億円(前期比2.7%増)へ、営業利益を1兆2000億円から1兆2500億円(同15.3%増)へ、最終利益を6300億円から6550億円(同26.4%増)へ増額した。国内通信事業での合理化効果が収益に寄与している。また、買いの手掛かりとなっているのは、同社が同日保有する自社株の消却を発表したこと。発行済み株式数の7.8%にあたる1億7700万株を13日に消却することを発表、積極的な株主還元姿勢を評価する買いを呼び込んだ。

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