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【市況】東京株式(寄り付き)=米雇用統計通過で円安など追い風に続伸

 9日の東京株式市場は買い優勢で始まり、寄り付きの日経平均株価は前週末比145円高の1万9411円と続伸。前週後半に日経平均は3連騰でこの間に580円強の上昇をみせ、東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)も前週末時点で135.6%と過熱警戒域にあるものの、全般はリスク選好ムードが強く、目先の利益確定売り圧力を吸収している。注目された米10月の雇用統計は、非農業者部門の雇用者数が27万1000人と市場コンセンサスを大きく上回り、米景気回復を強く裏付けた。これにより12月の利上げ観測が強まったが、米国株市場ではNYダウが46ドル高と強さを発揮し安心感を与えた。一方、為替市場では日米金利差拡大の思惑からドルが買われ、1ドル=123円台まで円安が進行、東京市場では主力株中心に追い風材料となっている。日経平均は前週末に長期波動の分水嶺である200日移動平均線を上回り、上昇トレンドを示唆しており、ここまでショートポジションをとっていた弱気筋の買い戻しを促す展開となっている。寄り付き時点で業種別では33業種中、値上がり上位に保険、精密機器、銀行、繊維、証券など。



出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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