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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、かんぽ生命、テルモなど


テルモ<4543>:3885円(前日比+225円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は391億円で前年同期比18.5%増益、9月24日に上方修正している従来計画の370億円を上振れる着地となっている。また、年間配当金も32円計画から38円に引き上げている。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3800円から4800円に引き上げている。高採算の薬剤溶出ステント新製品の好調を考慮、競争力は従来想定より高いと考えを改めているようだ。

タカタ<7312>:780円(前日比-109円)
大幅続落。ホンダが同社製のエアバッグを新型車には使わずと伝わった4日以降、3日間での株価下落率は45%程度にまで高まっている。本日は、日産、富士重、マツダ、三菱自なども調達先の変更を検討などと報じられている。リコール費用が膨らんできている状況下、一段と先行きへの警戒感が強まる格好に。

かんぽ生命<7181>:3765円(前日比-125円)
反落。上場2日目の昨日には一時、公開価格比87%の水準まで上昇、短期的な過熱感が強まる中、週末要因も重なって利益確定の動きなどが強まる格好になっている。株価急伸で、PBRや配当利回りの水準などにも割安感が後退する状況に。一方、10日の引けではFTSEのリバランスが実施されるため、依然として需給妙味などは残っている。一部試算では、10日の引けで130万株程度の買い需要が発生とされている。

トヨタ<7203>:7494円(前日比-1円)
もみ合い。前日に上半期の決算を発表、7-9月期営業利益は8274億円で前年同期比25.5%増益となり、市場コンセンサスをやや上回る水準での着地となった。一方、通期収益予想は据え置いており、保守的との見方は多いものの、ややネガティブ視する動きもみられるようだ。ただ、自社株買いや中間期末の増配発表など、株主還元策の強化に対する評価は高まっている。とりわけ、追加の自社株買いのタイミング前倒しはポジティブなインパクトのようだ。

オーデリック<6889>:3485円(前日比+270円)
急伸。11月20日付で自己株式151万1000株を消却することを発表している。発行済株式総数の19.85%に相当する。同社は同20.86%に当たる158万7477株の自己株式を保有しており、残りはストックオプションによる使用に備えて継続保有する。なお、前日発表した15年4-9月期(第2四半期累計)決算は、売上高が前年同期比6.6%増の175.20億円、営業利益が同5.6%増の19.57億円で着地した。

アルファクスFS<3814>:508円(買い気配)
ストップ高買い気配。15年9月期業績予想の上方修正を発表している。売上高見通しは従来の20.00億円から22.00億円(14年9月期は24.41億円)へ、営業利益見通しは0.20億円から0.60億円(同営業損失2.73億円)へと引き上げた。ASPサービスにおける月額サービス料が回復傾向に向かったことに加え、飲食店経営管理システムの新規受注も寄与した。

オンキヨー<6628>:131円(前日比+3円)
一時141円まで急伸。河合楽器<7952>と資本業務提携に関する基本契約を締結すると発表している。河合楽器の第三者割当増資を引き受け発行済株式の5.00%(本増資後)を取得する一方、河合楽器を割当先として発行済株式の9.94%(同)に相当する808万600株の新株式を発行する。電子楽器等の新規カテゴリ製品の共同開発による新規市場の開拓、両社製品の販売拡大、製品や教育サービスにおける付加価値向上等を目指すという。

トランスG<2342>:795円(前日比+91円)
急伸。行動医科学研究所の谷口泰造氏が保有する「認知症モデルマウス」に関する全世界での独占実施許諾契約を締結したと発表している。同社は、当該認知症モデルマウスの製造販売及び非臨床試験受託サービスの提供を開始する。なお、前日発表した15年4-9月期(第2四半期累計)決算は、売上高が前年同期比4.8%増の7.51億円、営業損益が1.33億円の赤字(前年同期は1.26億円の赤字)で着地した。

《KS》

 提供:フィスコ

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