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【材料】トヨタがもみ合う、第2四半期営業利益17%増で自社株取得および消却発表も強弱拮抗

 トヨタ自動車<7203>は前日終値近辺でのもみ合い。寄り付き高く始まったもののその後は売り買いを交錯させている。同社が5日取引終了後に発表した16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高が14兆914億8800万円(前年同期比8.9%増)、営業利益1兆5834億500万円(同17.1%増)、最終利益1兆2581億1200万円(同11.6%増)だった。北米で大型車を中心とした高水準の需要を取り込んだほか、利益面では為替の円安効果や原価改善努力が寄与した。売上高、利益ともに同期間の過去最高を更新した。ただ、これは市場のコンセンサスとほぼ合致しサプライズはない。
 また、16年3月期の連結業績予想については売上高のみを修正、27兆8000億円から27兆5000億円(前期比1.0%増)へ若干減額した。一方、株主還元策を発表したことは買い材料。上限2300万株、1500億円を上限とする自社株取得枠の設定に加え、発行済み株式数の2.3%にあたる8000万株の自己株式消却も合わせて発表しており、これを手掛かり材料に寄り付きは買いを呼び込むかたちとなった。

トヨタの株価は9時21分現在7481円(▼14円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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