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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円台後半で推移か、米雇用統計の改善期待でドル買い継続


5日のドル・円は東京市場では121円39銭から121円84銭まで上昇。欧米市場でドルは122円00銭まで続伸し、121円76銭で引けた。

本日6日のドル・円は主に121円台後半で推移か。本日発表される10月の米雇用統計内容の改善が期待されており、リスク選好的なドル買い・円売りは継続する見込み。

米労働省が5日発表した7-9月期の非農業部門労働生産性(速報値)は前期比年率+1.6%となった。労働生産性の上昇は予想外だったが、4-6月期の+3.5%との比較では大幅に低下している。労働省によると、製造業の生産性は上昇しているが、全体的な生産性の伸び率は鈍化している。

市場関係者の間では、労働生産性の伸び率鈍化は雇用者数の増加につながっているとの見方が多い。ただし、雇用増加による総労働コストの上昇を抑制することも必要となり、一人当たりの賃金を引き上げることは難しくなる。失業率は9月時点で5.1%まで低下しており、完全雇用状態を達成しつつあるが、それでも賃金があまり上昇していないのは労働生産性が低いことが原因ではないかとみられているようだ。

四半期毎に発表される非農業部門労働生産性は、米金融政策に大きな影響を及ぼす可能性があるため、市場の関心は今後さらに高まるかもしれない。

《SY》

 提供:フィスコ

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