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【通貨】NY為替:ポンド安値更新、英早期利上げ観測が後退、スーパーサーズデー


 外為市場でポンドは安値を更新した。英国中銀は本日金融政策決定会合を開催。同時にインフレ報告の公表と、カーニー総裁の記者会見を行うスーパーサーズデーとして市場の注目となっていた。


 英国中央銀行がインフレ見通しを下方修正するなどハト派に傾斜した結果を受けて、早期利上げ観測が後退しポンド売りが加速。ポンド・ドルはロンドン市場の高値1.5402ドルから1.5223ドルへ急落し、10月13日以来の安値を更新した。ポンド・円はロンドン市場の高値186円34銭から185円26銭へ急落、10月30日以来の安値を更新。ユーロ・ポンドはロンドン市場の安値0.7043ポンドから0.7149ポンドへ上昇した。


 英国中央銀行は本日開催された金融政策決定会合において、世界経済の鈍化を受けて、異例な金融政策「政策金利(0.50%)、資産購入枠(3750億ポンド)」の据え置き決定した。同時に公表された議事録で、世界経済の成長見通しが弱まったことや、ポンド高によるインフレの下方リスクに言及。カーニー英中央銀行総裁も会見で、8月以降、世界の展開に大きな変化が見られたとし現段階での利上げを見送ったことを明らかにした。しかし、依然、次回の行動は利上げで、2016年に金利が上昇するとの予想は「妥当である」と強調した。

《KK》

 提供:フィスコ

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