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【市況】米雇用統計を控え動きにくい、引き続き当局者発言を注視


『米株式市場』


4日のNY市場は下落。10月ADP雇用統計が概ね予想に一致し、9月の貿易赤字が縮小したことで買いが先行。10月ISM非製造業景況指数が予想を上振れたことも好感されたが、イエレンFRB議長が「12月の利上げの可能性は残っている」と発言したことが嫌気されて下落に転じた。ダウ平均は50.57ドル安の17867.58、ナスダックは2.65ポイント安の5142.48。


グローベックスの米株先物は小動きに推移しており、6日の雇用統計を控えて手掛けづらい相場展開になりそうだ。また、前日にはイエレンFRB議長証言で12月利上げ観測が強まったことが嫌気された面はあるが、本日はFRB副議長、アトランタ連銀総裁、フィラデルフィア連銀総裁、ニューヨーク連銀総裁などの講演が予定されている。引き続き、12月の利上げ等に関する発言等が出てくる可能性があるため、相場全体の変動要因になりやすいだろう。その他、経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、労働生産性速報値(7-9月)、消費者信頼感指数(先週)が予定されている。また、欧州では・欧州委員会が経済見通し発表するほか、ECB総裁が講演を予定している。欧州の金融政策への思惑などの影響も受けやすいとみられる。

《TY》

 提供:フィスコ

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