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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤマダ電、カルビー、帝人、塩野義

■ヤマダ電機 <9831>  557円  +18 円 (+3.3%)  本日終値
 ヤマダ電機<9831>が後場急反発。同社は5日正午、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を416億2000万円から607億円(前期比3倍)へ、最終利益を254億円から331億円(同3.5倍)へ大幅上方修正しており、これが大きく好感される格好となった。消費増税の影響が一巡していることに加えて、不採算店舗閉鎖などの合理化対策が寄与して店舗効率が改善、育成中のスマートハウス事業も収益貢献するなど経営構造改革が軌道に乗ってきた。

■カルビー <2229>  4,735円  +150 円 (+3.3%)  本日終値
 カルビー<2229>が続伸。4日に発表された16年3月期第2四半期(4~9月)連結業績は営業利益が前期比12%増の128億円と同期として最高益となったことが好感されている。シリアル「フルグラ」や韓国でのポテトチップスの販売好調などが業績を押し上げた。この決算に対して、ゴールドマン・サックス証券では5日、同証券の予想営業利益(123億円)を上回ったとして「想定以上」と評価。投資判断は「中立」を継続しているが、目標株価は4400円から4750円に引き上げている。

■帝人 <3401>  414円  +13 円 (+3.2%)  本日終値
 帝人<3401>が反発。クレディ・スイス証券では、上期の原料安によるポリカーボネート樹脂の採算改善が想定を上回ったことや全社費用の減少を受け、16年3月期営業利益予想を530億円から580億円(会社予想は580億円、市場コンセンサスは545億円)へ引き上げ。ポリカーボネート樹樹脂などの採算改善効果が上期で60億円の特殊要因とみて、これが下期以降減少すると予想し、電子材料・化成品の営業利益は来期減益を想定。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を440円から480円に引き上げている。

■名古屋鉄道 <9048>  490円  +15 円 (+3.2%)  本日終値
 名古屋鉄道<9048>が反発。同社は4日の取引終了後、16年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。営業収益を従来予想の2910億円から2933億円(前年同期比3.0%増)へ、営業利益を167億円から221億円(同41.1%増)へ、純利益を89億円から103億円(同4.1%増)へ上方修正、これを好感する動き。交通事業が好調に推移、燃料費も当初の想定を下回っている。

■塩野義製薬 <4507>  5,069円  +152 円 (+3.1%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が反発。岩井コスモ証券は4日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は6000円(従来5200円)としている。16年3月期第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比49.4%増の339億3300万円と上半期としての最高益となった。抗うつ薬「サインバルタ」や抗HIV薬「デビケイ」や「トリーメク」などの販売が順調に伸びている。また、インフルエンザを1日で治療できる世界初の画期的な新薬を早ければ17年にも実用化する方針であることも評価している。

■パナホーム <1924>  866円  +25 円 (+3.0%)  本日終値
 パナホーム<1924>が3日ぶり反発。主力の戸建て住宅事業は消費増税の影響が一巡しており、15年4~9月期業績は営業利益段階で47億3900万円(前年同期比7.3%増)と増益を確保している。4~6月期は16億5400万円の赤字だったが、そこからの改善が急だ。契約段階からの利益率改善努力が功を奏しているほか、受注高もマンションや集合住宅が牽引するかたちで、第2四半期時点で2ケタの伸びを示している状況。「10月の戸建て受注高については展示場の演出を一新したことなどが呼び水となり、低層戸建てを中心に前年同月で2割増と急伸している」(国内証券アナリスト)という。株価は10月28日の決算発表を受け大幅高したが、その後も利益確定売りをこなし5日移動平均線を絡めた強調展開が続いている。

■参天製薬 <4536>  1,722円  +49 円 (+2.9%)  本日終値
 4日、参天薬 <4536> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比4.5倍の653億円に急拡大して着地したことが買い材料。主力の国内医療用医薬品事業で網膜疾患治療剤「アイリーア」の販売が好調だったことが寄与。米メルク社の眼科製品の買収効果などで海外収益が拡大したことも大幅増益に貢献した。通期計画の785億円に対する進捗率は83.2%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■ユニプレス <5949>  2,857円  +79 円 (+2.8%)  本日終値
 ユニプレス<5949>が続伸。野村証券は同社について、北米の収益改善加速や、17年3月期に見込まれる主要顧客の国内生産回帰により、来期に向けても前期比20%以上の営業利益成長が期待できる点が同社への投資魅力であろうと解説。株式レーティングは「バイ」を継続し、目標株価は3000円から3400円へ引き上げられた。

■野村不HD <3231>  2,426円  +65 円 (+2.8%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の不動産セクターのリポートでは、「国税庁が相続税対策を目的としたタワーマンションの購入に関して課税強化を全国の国税局に指示した」との報道を受け、「課税権は国家権力の象徴で、課税強化は中央政府によるマンション価格の抑制策とみるべき」と指摘。今回の措置でも都市部マンション価格の上昇が抑制されなければ、さらに何らかの規制強化がなされる可能性があるとみて、オフィスビルなどの収益不動産の価格も高値水準にあるため、金融当局がどのような規制をかけるかについて注意が必要な局面になってきたと解説。個別では、マンションの利益貢献が減少したとしてしても、株価バリュエーションの割安感が顕著な野村不動産ホールディングス<3231>を推奨。同社が開発するマンションの需要は、「居住目的でマンションを購入するケースがほとんど」と分析している。

■村田製作所 <6981>  19,120円  +485 円 (+2.6%)  本日終値
 村田製作所<6981>が5日続伸。4日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を2万2200円から2万4500円へ引き上げた。高付加価値品の成長が本格的に始まったとし、今16年3月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の2720億円(前期実績2145億3500万円)に対して同証券では従来予想の2800億円から3000億円へ、来期予想を3200億円から3450億円へ引き上げている。

●ストップ高銘柄
 カネミツ <7208>  929円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 イナリサーチ <2176>  710円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 日本プラスト <7291>  1,118円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 トスネット <4754>  1,147円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  889円  -300 円 (-25.2%) ストップ安   本日終値
 戸上電機製作所 <6643>  598円  -100 円 (-14.3%) ストップ安   本日終値
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

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