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【経済】トヨタ中国新車販売は10月に1.2%減、7カ月ぶり前年割れ


自動車生産で世界最大手のトヨタ<7203>はこのほど、今年10月の中国新車販売台数が前年同月比1.2%減の10万3400台に低迷したと発表した。7カ月ぶりの前年割れとなる。主力の「カローラ」は大幅に伸びたものの、SUV(多目的スポーツ車)「RAV4」とセダン「カムリ」の2モデルが2ケタの落ち込みとなり、全体を押し下げた。

トヨタの今年中国販売は、3月に前年割れとなった以外、その他の月は増加を維持してきた。しかし伸び率は、9月に1.7%まで縮小していた。

各月の販売台数は、概算で1月が9万4700台(↑10.6%)、2月が6万1500台(↑18.6%)、3月が7万1500台(↓20.9%)、4月が9万2600台(↑7.8%)、5月が9万1900台(↑13.3%)、6月が10万600台(↑41.7%)、7月が9万2500台(↑23.7%)、8月が9万4200台(↑20.0%)、9月が9万2700台(↑1.7%)で推移している。

一方、ホンダ(7267/東証)の10月販売は好調だった。広汽本田(広州汽車との合弁)と東風本田(東風汽車との合弁)の中国合弁2社を合わせた同月新車販売は、前年同月比25.2%増の8万3100台に拡大。10月としては過去最多を記録した。1~10月の累計は、前年同期比33.1%増の77万7900台と、前年通年(78万8300台)に迫っている。

ただ、中国販売の通年目標(130万台)の達成は困難な状況。現在の販売伸び率でみると、100万台到達も危ぶまれる水準だ。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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