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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンク、ファーストリテが日経平均を下支え


5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ソフトバンク、ファーストリテが日経平均を下支え
■外資系証券の注文動向:差し引き390万株の買い越し
■前場の注目材料:曙ブレーキ<7238>、不適切会計で決算発表延期


■ソフトバンク、ファーストリテが日経平均を下支え

5日の東京市場は堅調な展開が見込まれる。4日の米国市場はイエレンFRB議長が「12月の利上げの可能性は残っている」と発言したことが嫌気されて下落に転じているが、予想されていたことであり、嫌気材料にはならないだろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円高の19050円と19000円を上回っての推移であり、これにさや寄せする格好から、買いが先行しよう。

また、4日に決算を発表したソフトバンクグ<9984>は、売上高は前年同期比10%増の4兆4238億円、営業利益は同21%増の6858億円だった。その他、ファーストリテ<9983>が発表した「ユニクロ」の10月の国内既存店売上高は、前年同月比5.5%増だった。前年比プラスは3カ月連続に。この指数インパクトの大きい両社が日経平均を下支えする展開が意識されよう。

また、昨日は郵政グループ3社が順調なスタートを切った。特にかんぽ生命保険<7181>は予想を上回る高い水準で始まったが、その後も上昇が続き、ストップ高をつけている。需給要因が大きいとみられるが、本日も強い動きとなれば、市場全体の先高期待も膨らみやすいだろう。

その他、本日はトヨタ自<7203>の決算が予定されている。為替市場ではやや円安に振れて推移していることもあり、決算への思惑から強含みの展開になるかが注目されそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き390万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1030万株、買い1420万株、差し引き390万株の買い越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月28日(水):170万株の売り越し
10月29日(木):1030万株の買い越し
10月30日(金):1020万株の買い越し
11月2日(月):700万株の買い越し
11月4日(水):630万株の買い越し


■前場の注目材料

・米10月ADP雇用統計、+18.2万人(予想+18.0万人)
・ソフトバンクグループ<9984>、4-9月営業益21%増
・ユニクロ、10月の国内既存店売上高5.5%増
・曙ブレーキ<7238>、不適切会計で決算発表延期


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(10月6、7日分)

<海外>
・09:30 フィッシャー米FRB副議長講演

《SY》

 提供:フィスコ

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