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【市況】4日の中国本土市場概況:上海総合4.3%高で4日ぶり反発、証券株の上げ目立つ


4日の中国本土マーケットは大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比142.95ポイント(4.31%)高の3459.64ポイントと4日ぶり反発した。約2カ月半ぶりの高値水準を回復する。上海A株指数は149.86ポイント(4.31%)高の3622.98ポイント。外貨建てB株相場も上昇。上海B株指数が10.82ポイント(3.06%)高の364.09ポイント、深センB株指数が29.24ポイント(2.55%)高の1175.86ポイントで引けた。

政策期待が追い風。第13次5カ年計画(2016~20年)の草案が3日公表され、中高程度の成長を維持する方針が示された。習近平・国家主席は「同計画の期間中は年平均で6.5%以上の経済成長が必要」と述べている。過度の景気不安も後退。取引時間中に10月の財新・中国サービス業PMIが公表され、前月の50.5から52.0に上向き、3カ月ぶりの高水準を回復したことも支援材料だ。指数はPMI発表後、徐々に上げ幅を広げている。

業種別では、証券株の上げが目立つ。市場活性化の期待で、中信証券(600030/SH)や国泰君安証券(601211/SH)などがストップ水準まで買い進まれた。深センと香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)について、中国人民銀行(中央銀行)の周小川・総裁が先ごろ、2015年内に実現させる方針を示した??と伝えられたことが手がかりとなっている。成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数も6.38%高と急反発した。

対岸に台湾を臨む福建省の銘柄群も急伸。空港管理会社の廈門国際空港(600897/SH)や貿易会社の廈門国貿集団(600755/SH)、港湾サービスの廈門港務発展(000905/SZ)などが軒並み値幅制限いっぱいまで上昇している。習国家主席と台湾の馬英九・総統が今月7日、シンガポールで会談する??と報じられるなか、両国間の経済連携が加速すると期待された。ITハイテク関連株も高い。第13次5カ年計画のなかに、「インターネット+」の推進方針が盛り込まれたことがポジティブ材料だ。自動車株や消費関連株、発電やガスの公益株、運輸株、インフラ関連株、不動産株など幅広く物色されている。

《ZN》

 提供:フィスコ

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