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【市況】「くりっく365」の証拠金が大幅増、月末上場「くりっく365ラージ」への期待か


東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、10月の取引数量は前月比14.4%マイナスの304万5750枚。1日の平均取引数量も13万8444枚と前月比ではマイナス。ただ、月末時点の証拠金預託額は前月比+810億円の4855億円と大幅に増加。月末時点ベースでの上場来最高を更新した。

一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、10月の取引数量は前月比28.0%マイナスの56万2264枚。1日平均取引数量に関しては前月比マイナスの2万5557枚となったが、月末時点の証拠金預託額は370億円と「くりっく365」同様、上場来最高となった。

10月の為替市場は、日米欧の金融政策を見極めたいとする動きが強まり活発な商いが減少した。一方、株式市場では、日経平均が上下1300円と9月の1900円に続き大きく動いたものの、9月のボラタイルな相場展開に対する反動から投資家はリスク回避の動きを強め売買を手控えたもよう。

こうした背景から取引数量は減少したものの、「くりっく365」「くりっく株365」ともに証拠金預託額はともに2ヶ月連続で上場来を更新している。とくに「くりっく365」は約20%の大幅な増加を見せた。この動きは今月末に上場する「くりっく365ラージ」への期待とも考えられよう。「くりっく365ラージ」は取引単位が「くりっく365」の10倍にあたる10万枚から取引が可能。手数料は発生するもスプレッドはタイトになるとのことで、レバレッジに関しては法人で最大150倍の取引が可能となっている。法人など大口投資家を取り込む動きが証拠金の大幅な増加につながったと思われる。

《MT》

 提供:フィスコ

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