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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東海カ、TDK、ダイハツ、国際石開帝石

■東海カーボン <5301>  352円  +33 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 2日、東海カ <5301> が15年12月期の連結経常利益を従来予想の44億円→50億円に13.6%上方修正。増益率が5.3%増→19.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。主力のカーボンブラックが原料油価格の低下による販売価格の下落などで売上は計画を下回るものの、コスト低減に加え、円安による採算改善や為替差益の発生などが利益を押し上げる。

■日本製鋼所 <5631>  475円  +35 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 日本製鋼所<5631>が反発。同社は2日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高は2100億円(同7.9%増)、最終損益は67億円の黒字(前期37億4000万円の赤字)の従来予想を据え置いたが、営業利益を100億円から105億円(前期比27.8%増)へ上方修正した。産業機械事業でのコスト改善などが寄与しており、あわせて発表した第2四半期累計(4~9月)の連結決算も売上高では従来予想の965億円に対して946億6700万円(前年同期比0.5%増)と計画未達となっているが、営業利益では33億円に対して50億5000万円(同37.5%増)、最終損益で20億円に対して32億4600万円の黒字(前年同期73億4900万円の赤字)と計画超で着地している。

■TDK <6762>  8,530円  +600 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 TDK<6762>が大幅に4日続伸。大和証券は2日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は9500円から9700円に見直している。同証券では「構造良化と戦略明確化」をポジティブに評価。16年3月期の連結営業利益は前期比38%増の1000億円と会社予想(950億円)を上回り、過去最高益を更新すると予想。従来稼ぎ頭だった磁気応用製品の利益構成比は大きく落ち込む一方、「薄型電池の勝ち逃げ戦略」や「高周波部品の独自戦略」「TMRセンサーの立ち上げ」といった各事業の独自戦略を評価している。株価は6月下旬から20%強下落し、17年3月期の予想PERで12倍台と割安水準にあることも材料視している。

■前田工繊 <7821>  973円  +61 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 2日、前田工繊 <7821> が決算を発表。15年9月期の連結経常利益は前の期比8.1%増の35.9億円に伸びて着地。続く16年9月期も前期比5.8%増の38億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期も自動車ホイール事業で引き続きアルミ鍛造ホイールの需要が好調で、11.3%の大幅増収を見込む。土木工事などのインフラ事業の収益回復も増益に貢献する。

■ダイハツ工業 <7262>  1,555円  +94 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 ダイハツ工業<7262>が急反発。同社は2日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の1兆7700億円から1兆7000億円(前期比6.4%減)へ、営業利益を1000億円から800億円(同27.7%減)へ、純利益を600億円から470億円(同31.0%減)へ下方修正した。国内売り上げ台数の減少やインドネシア市場の状況などが影響しているが、悪材料視されていない。9月9日からは新型軽乗用車「キャスト」を発売、多様化するユーザーニーズに対応すべく「アクティバ」「スタイル」「スポーツ」の3つのバリエーションを同時に開発しており、下期は新型車の寄与が期待される。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,200.5円  +65 円 (+5.7%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連株や昭和シェル石油<5002>、出光興産<5019>など石油株が軒並み買われている。ブラジル最大の石油産業労働組合が無期限ストライキに突入したことや、リビアの石油ターミナル閉鎖などが原油市況の上昇に反映、北米指標であるWTI原油価格は3日に1ドル76セント高の1バレル=47ドル90セントに急反騰、これを受けて3日の米国株式市場ではエネルギー関連株が総じて買われ、全体相場上昇の牽引役となった。この流れを引き継ぐかたちで東京市場でも原油高が収益メリットをもたらすセクターに買いが向かっている。

■セブン&アイ <3382>  5,746円  +293 円 (+5.4%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が急反発。UBS証券では、セブン‐イレブン・ジャパンでは既にシニア層を含めた幅広い顧客接点を有するため、食料品ECへの不安感を払拭しやすい可能性があると指摘。店舗網を活用した物流や返品対応、大手小売としての調達力を背景とした商品開発などの差別化によって、先行するEC専業に対してキャッチアップを図るポテンシャルを備えるとみて、課題のイトーヨーカ堂では、17年2月期以降は減益基調に歯止めがかかると解説。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を5200円から6500円に引き上げている。

■テルモ <4543>  3,675円  +160 円 (+4.6%)  11:30現在
 テルモ<4543>が年初来高値を更新。モルガン・スタンレーMUFG証券では、血液システムの価格下落リスク、16年度の公定価マイナス改定により、16年度に業績拡大ペースが鈍化することが市場から懸念されていると指摘。それでも、米国医療機器市場の改善により海外心臓血管事業が堅調に推移、16年度業績はコンセンサスを上回るとみて、中国向けのダウンサイドリスクが相対的に小さい点も評価。レーティング「オーバーウエイト」、目標株価4300円でカバレッジを再開している。

■マルハニチロ <1333>  1,894円  +76 円 (+4.2%)  11:30現在
 2日、マルハニチロ <1333> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比12.2%増の76.6億円に伸びて着地したことが買い材料。農薬混入事件のあった群馬工場の再稼働や値上げ効果などで、加工事業の採算が急改善したことが寄与。高水準の在庫に加え、輸配送の料金適正化が奏功した物流事業も増益に貢献した。

■高島屋 <8233>  1,087円  +32 円 (+3.0%)  11:30現在
 高島屋<8233>が反発。2日の取引終了後に発表した10月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店合計の売上高が前年同月比6.6%増と7カ月連続で前年実績を上回っており、これを好感した買いが入っている。10月7日に「タカシマヤ ウオッチメゾン」をオープンした日本橋店や、インバウンド需要が好調な大阪店・新宿店、さらに京都店・横浜店などが伸長。商品別では、紳士服や紳士雑貨、婦人雑貨などのファッションアイテムが前年を上回ったほか、高額品の特選衣料雑貨や宝飾品、美術品なども引き続き売り上げを伸ばした。なお、免税販売額は前年10月に免税対象範囲拡大があり倍増したが、今年は国慶節商戦好調からさらに前年の2倍近くまで伸長したという。

■ダイヘン <6622>  608円  +17 円 (+2.9%)  11:30現在
 2日、ダイヘン <6622> が16年3月期の連結最終利益を従来予想の60億円→70億円に16.7%上方修正。増益率が3.3%増→20.5%増に拡大し、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。7月に中国電機製造(非上場)を連結子会社化したことに伴い、負ののれん発生益14億円を計上することが最終利益を押し上げる。

●ストップ高銘柄
 ネットイヤーグループ <3622>  1,051円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 和井田製作所 <6158>  579円  +80 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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