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【市況】東風汽車が朱総裁を停職、「重大な規律違反」で当局調査


自動車大手の東風汽車集団(489/HK)は2日引け後、総裁兼執行取締役の朱福寿氏が中国共産党中央紀律検査委員会の調査を受けていることを明らかにした。「重大な規律違反」があったという。これを受けて同社では、朱氏を停職とすることを決めた。新たな進展があれば、改めて情報を開示する方針。
中国が進める反腐敗運動の一環とみられている。これまでの報道によると、政府組織や国有企業の腐敗を調査する「中央巡視組」が昨年11~12月、東風汽車に対する巡回調査を行っていた。また、他の自動車メーカーでは、第一汽車集団の徐建一氏(当時董事長)が今年3月、汚職容疑で当局に身柄拘束された経緯がある。
東風汽車集団は湖北省を拠点に商用車(トラック、バスなど)、乗用車(セダン、ミニバン、SUVなど)を生産。傘下の東風汽車(DFL)には日産自、東風本田汽車にはホンダ、神龍汽車にはPSAプジョー・シトロエンが各50%を出資する。14年末時点の年産能力は316万台(乗用車251万台、商用車65万台)。引き続き生産能力を拡大し、15年末には339万台(↑7.3%)への引き上げを目指す。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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