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【特集】パイプドHD Research Memo(1):持株会社制に移行、2016年2月期は連続で過去最高利益更新の見通し


パイプドHD<3919>(旧パイプドビッツ<3831>)※の連結子会社であるパイプドビッツは、自社製品である「SPIRAL(R)(スパイラル)」というプラットフォーム(ミドルウェア)をクラウド型で提供するユニークなIT企業である。中小SIer(システムインテグレーター)向けにプラットフォームの提供をするだけでなく、特定の業界(美容業界や建築業界など)向けに自社開発したアプリケーションの販売も行っている。
※パイプドHDは2015年9月1日付で旧パイプドビッツから単独株式移転によって設立された純粋持株会社であり、旧パイプドビッツはその完全子会社となった。

2016年2月期第2四半期は旧パイプドビッツのものだが、売上高1,881百万円(前年同期比24.4%増)、営業利益342百万円(同12.1%増)、経常利益333百万円(同9.3%増)、四半期純利益180百万円(同1.9%増)となった。売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。進行中の2016年2月期はパイプドHDとして初の決算となるが、売上高4,000百万円(同26.0%増)、営業利益820百万円(同31.2%増)、経常利益820百万円(同29.2%増)、当期純利益490百万円(同31.6%増)が予想されており、連続して過去最高利益を更新する見通しだ。

また2017年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を掲げている、この最終目標は売上高9,200百万円(2014年2月期比約3.7倍)、営業利益2,800百万円(同5.0倍)となっている。同社は「次世代ITベンダーへと革新する3ヵ年」というスローガンを掲げ、「新規事業の発掘と育成」「人材の積極的採用と育成」を軸に積極的に投資を行うとしている。2016年2月期予想に比べるとかなり高い目標と言えるが、同社が事業ドメインを置く業態(クラウド型)であれば達成は不可能ではないだろう。今後の有効アカウント数の動向に加え、マイナンバー制度の導入状況などからも目が離せないだろう。

■Check Point
・自社開発のプラットフォームSPIRAL(R)が主力製品
・2Qは増収増益、上半期として売上高・営業益の過去最高を更新
・新たな3ヵ年中期経営計画で高い目標にチャレンジ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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