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【特集】キャリアリンク Research Memo(3):従業員を大幅に増加、「マイナンバー」関連の受注獲得に準備


■業績動向

(1) 2016年2月期第2四半期累計の業績概要

9月30日付で発表されたキャリアリンク<6070>の2016年2月期第2四半期累計の業績は、売上高が前年同期比22.0%増の7,914百万円、営業利益が同4.0%減の392百万円、経常利益が同5.3%減の384百万円、四半期純利益が同0.7%減の238百万円と増収減益となった。主力のBPO関連事業において、売上高が前年同期比30.7%増と好調に推移した一方で、新規受注業務のスタッフ研修費及び下期運用開始案件に関する先行投資費用が発生したことが減益要因となった。

期初計画比で見ると、売上高はBPO関連事業の拡大により上回ったものの、利益ベースでは下振れとなった。新規受注した難易度の高い民間BPO案件において、就業スタッフに対する研修費用が55百万円、また、下期に運用を開始する「マイナンバー」関連業務において、先行投資費用が34百万円発生したことなどが要因であり、これらの要因を除けば増益だったことになる。なお、研修費用55百万円は一時的なものであり、足元は順調に稼働しており、下期において同様の費用発生は見込まれず、受注単価も高いことから第3四半期以降は収益性の向上に寄与するものとみられる。

なお、2015年8月末の従業員数は前年同期比183名増の628名と大幅に増加しているが、これはBPO関連事業が順調に拡大しているためで、即戦力となる中途採用だけでなく、新卒社員も41名採用している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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