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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):テクノプロH、グリコ、村田製、牧野フ

■テクノプロH <6028>  3,425円  +165 円 (+5.1%)  本日終値
 10月30日、テクノプロH <6028> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年6月期第1四半期(7-9月)の連結税引き前利益が前年同期比19.4%増の19.1億円に伸びて着地したことが買い材料。IT・自動車業界向けを中心に技術者派遣の稼働人数や稼働率が高水準で推移する中、技術者単価が上昇したことが大幅増益に貢献した。

■江崎グリコ <2206>  6,080円  +280 円 (+4.8%)  本日終値
 江崎グリコ<2206>が続伸。10月30日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の3400億円から3433億円(前期比7.5%増)へ、営業利益を150億円から155億円(同8.8%増)へ、純利益を109億円から130億円(同38.3%減)へ上方修正したことが好感されている。同時に発表した9月中間期業績が従来予想を上回ったことや最近の動向を反映させたとしている。第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1801億8600万円(前年同期比8.7%増)、営業利益125億9400万円(同32.8%増)、純利益101億9900万円(同33.4%減)だった。高採算の冷菓や「朝食BifiXヨーグルト」など牛乳・乳製品の好調に加えて、原材料価格が比較的安定したことや増産による原価率ダウン効果などが売上高・営業利益を押し上げた。また、受取配当金の増加や債券の償還益などで最終利益の修正幅を大きくしたとしている。

■村田製作所 <6981>  18,120円  +765 円 (+4.4%)  本日終値
 村田製作所<6981>が大幅高。同社は30日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1兆1600億円から1兆2000億円(前期比15.0%増)へ、営業利益を2500億円から2720億円(同26.8%増)へ、最終利益を1830億円から2020億円(同20.4%増)へ修正した。スマートフォンは台数ベースでは伸び率が鈍化しているものの、端末高機能化に伴う1台当りの部品数の増加が収益面で寄与している。また、自動車関連では、安全システムや運転支援分野の市場拡大が追い風となりエレクトロニクス部品の搭載数が増勢を強め、台数増加と合わせて電子部品需要が一段と喚起されている。中国の景気減速懸念から株価は10月中旬にかけ一時売られる局面もあったが、見直し買いが一気に加速するかたちとなった。

■牧野フライス製作所 <6135>  971円  +26 円 (+2.8%)  本日終値
 牧野フライス製作所<6135>が大幅高。マシニングセンターに強みを持ち、北米向けを中軸に自動車や航空機向けの大口受注をとらえ、収益に反映させている。また、「欧州の大型プロジェクト獲得や中国ではローカル自動車業界の環境対策投資に絡む需要を取り込んでいる」(国内証券調査部)とされ、16年3月期営業利益は会社側計画の130億円(前期比8.1%増)は140億円前後まで上振れ余地があるとの見方が浮上している。PBRやPERなど株価指標面で割安顕著なほか、10%を超えるROEも評価されているもようだ。

■コニシ <4956>  2,291円  +61 円 (+2.7%)  本日終値
 10月30日、コニシ <4956> が発行済み株式数(自社株を除く)の7.6%にあたる150万株(金額で33億4500万円)を上限に、2日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は30日終値の2230円)を実施すると発表したことが材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■大豊建設 <1822>  548円  +12 円 (+2.2%)  本日終値
 10月30日、大豊建 <1822> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の12億円→40億円に3.3倍上方修正。従来の18.0%減益予想から一転して2.7倍増益を見込み、2期連続で上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。手持ち工事が想定以上に進み、売上が計画を10.9%も上回ったことが寄与。選別受注による工事採算の改善も上振れに貢献した。

■日本ガイシ <5333>  2,691円  +55 円 (+2.1%)  本日終値
 10月30日、ガイシ <5333> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の690億円→745億円に8.0%上方修正。増益率が13.0%増→22.0%増に拡大し、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。欧米向けに自動車用セラミックスの販売が堅調に推移する中、九州電 <9508> 向け電力貯蔵用NAS電池の大口受注獲得が寄与し、売上が計画を上回る。円安による収益押し上げ効果なども利益を押し上げる。

■NTTドコモ <9437>  2,395円  +37.5 円 (+1.6%)  本日終値
 NTTドコモ<9437>が逆行高。同社は前週末引け後、16年3月期営業利益見通しを従来予想の6800億円から7100億円に引き上げ。SMBC日興証券では、モバイル契約数の純増とARPUの回復を進める順調なオペレーションによって、通信サービス収入が増収に転じる時期が前倒しとなり、本格的な業績回復に入る時期が早まったと指摘。今後、営業利益9000億円までの回復が明確に見えてきたと評価して、通信セクターのトップピック推奨を継続。レーティング「1」を継続、目標株価を2800円から3000円に引き上げている。

■GMOインターネット <9449>  1,747円  +24 円 (+1.4%)  本日終値
 10月30日、GMO <9449> が15年12月期の連結最終利益を従来予想の90億円→130億円に44.4%上方修正。増益率が54.1%増→2.2倍に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。大和 <8601> との資本業務提携に伴い、保有する子会社GMO-CH <7177> [JQ]の株式を大和に売却する。これにより、売却益75億円が発生することが主因。併せて、今期の年間配当を従来計画の26円→37円(前期は17円)に大幅増額修正したことも支援材料。

■パラベッド <7817>  3,940円  +50 円 (+1.3%)  本日終値
 パラマウントベッドホールディングス<7817>が7日続伸。同社は10月30日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高は758億円(前期比0.7%増)の従来予想を据え置いたが、営業利益を95億円から100億円(同0.4%減)へ、純利益を61億円から66億円(同9.1%減)へ上方修正、これを好感する動き。販売費や一般管理費の減少が利益を押し上げている。

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