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【材料】新日鉄住金が上期経常26%減益嫌気され大幅反落、全業種下落し鉄鋼は値下がり率1位

 新日鉄住金<5401>が大幅反落。前週末の海外株続落や円の対ドル続伸を受け、朝方から全般売りが先行。後場には、日経平均株価は一時400円超下げるなど4日ぶり大幅反落展開。同社株など鉄鋼セクターもまた大幅に下落。業種別株価指数は全33業種が下落し、鉄鋼は4%超の大幅反落で値下がり率1位と厳しい下げとなった。

 同社が前週29日に発表した2015年4-9月期(上期)連結経常利益は前年同期比26%減の1298億円だった。中国勢の供給過剰のあおりで鋼材市況が悪化した。ただ、翌30日は取引時間中は円安推移となったうえ好調な企業決算発表を背景に買いが先行し、政府の15年度補正予算調整報道もあり、週末控えの売りが出たものの日経平均は1万9000円台を維持し、同社株も4日ぶりに小反発した。しかし、この日は一転、全般急反落展開とあって、朝方には一気に2302円と売り込まれ先月6日以来ほぼ1ヵ月ぶり安値に沈み、後場は2340円台が上値の壁となった。なお、年初来安値は今月2日の2122.5円だ。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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