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【特集】アバント Research Memo(6):コンサルティング・サービスの売上高は2ケタ成長をキープ


■決算動向

(2)事業形態別売上動向

事業形態別の売上状況を見ると、ライセンス販売は前期比22.6%減の694百万円と5期ぶりの減収となった。主力の「DivaSystem」で前期は新規大型案件の成約があったが、当期は大型案件の受注がなかったこと、また、前述したように子会社の不具合発生の影響で、受注活動が滞り減収となったことなどが響いた。

コンサルティング・サービスは前期比12.2%増の5,395百万円となった。不採算案件の影響があったものの、企業の決算早期化、IFRS対応、グループ経営管理やデータ分析の強化に向けたシステム投資の拡大を追い風に、売上高は2ケタ成長をキープした。

サポート・サービスは、前期比9.4%増の2,573百万円となった。「DivaSystem」の契約企業数増加や高い継続利用率を背景に、保守サービス売上が着実に伸びたほか、アウトソーシング・サービスも順調に拡大している模様。個別、連結の決算関連業務をアウトソーシングする企業が大手企業でも増え始めており、アバント<3836>においては人員体制の強化や高い品質を強みとして、こうした需要の取り込みを進めてきたことが奏効した。

情報検索サービスは前期比9.3%増の265百万円と2期ぶりに増収に転じた。定期的な検索機能の強化・拡張を行っており、既存顧客からの安定した収入が得られているほか、開示情報を利用したレポート作成サービスなどスポットの受注案件を獲得したことが増収要因となった。

なお、受注状況に関しても売上高と同様の傾向となっており、受注総額は前期比8.2%増の9,008百万円、受注残高は前期末比4.8%増の1,757百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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