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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~決算発表企業に対してピンポイントで資金が集中


2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:決算発表企業に対してピンポイントで資金が集中
■外資系証券の注文動向:差し引き700万株の買い越し
■前場の注目材料:壱番屋<7630>ハウス食品が買収、300億円で株過半


■決算発表企業に対してピンポイントで資金が集中

2日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。10月30日の米国市場は、売り買い交錯となる中、銀行株に売りが広がり、引けにかけて下落する展開となった。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比210円安の18880円だった。これにさや寄せする格好から、利益確定の流れが先行することになりそうだ。

また、中国財新製造業PMI(10月)のほか、英製造業PMI(10月)、ユーロ圏製造業PMI改定値(10月)、米ISM製造業景気指数(10月)などの経済指標の発表が予定されており、これらを見極めたいとのムードもありそうだ。祝日を挟むこともあり、商いは膨らみそうにない。決算発表が本格化しており、決算発表企業に対してピンポイントで資金が集中しやすいだろう。

決算については決算内容によって株価が大きく反応するなど明暗が分かれており、嫌気される局面においてはイレギュラー的な価格形成になりやすいだろう。短期的にはトレンド追随となり、その後はイレギュラー価格の修正を狙った中期スタンスになる。決算が一巡し、市場環境も政策期待などでの先高期待が強まるようだと、修正リバウンドが強まる可能性もある。

また、祝日明けは郵政グループ上場の一大イベントが注目される。過剰な初値とはならないだろうが、好スタートとなれば、その後の個人の資金回転が利きやすくなり、中小型株などへの波及が意識されよう。郵政関連銘柄などへの波及も意識される可能性があり、先回り的な動きも出てきそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き700万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り720万株、買い1420万株、差し引き700万株の買い越しの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月26日(月):450万株の買い越し
10月27日(火):240万株の売り越し
10月28日(水):170万株の売り越し
10月29日(木):1030万株の買い越し
10月30日(金):1020万株の買い越し


■前場の注目材料

・中国10月製造業指数、3カ月連続50割れ
・7-9月GDP、多くが2期連続マイナスを予測
・シャープ<6753>液晶売却交渉複数社と協議、早くて年内結論
・壱番屋<7630>ハウス食品が買収、300億円で株過半


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・09:30 豪・9月建設許可件数(前月比予想:+1.0%、8月:-6.9%)
・10:45 中・10月財新製造業PMI(予想:47.6、9月:47.2)

《SY》

 提供:フィスコ

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