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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2015年10月30日

 今週の日経平均終値は19083円10銭、前週末比257円80銭高でした。

 この1週間、欧州の追加緩和示唆、中国の追加金融緩和、米国の利上げ見送りと続く各国の金融緩和的材料にサポートされ、日経平均は1万9000円台まで辿り着くことができました。当の日銀は金融政策を現状維持としましたが、将来の追加緩和への期待が残り心理的に相場を支え続けてくれそうです。日銀もマーケットもうっすらと分かっているのでしょう。3回目の追加緩和を出したらもう後がないということに。そのため次なる金融緩和は不測の事態に備えてなるべく取っておきたいのが本音です。さて、日銀の追加緩和はありませんでしたが、日経平均はそれでも1万9000円台まで回復してきました。ここは75日移動平均線や200日移動平均線、一目均衡表の「雲」上限、8月下旬の窓空けゾーンなど非常に多くの抵抗ポイントが集中します。仮に日銀の追加緩和でもあれば一気に上抜いたでしょうが、今回見送られたことで、短期的にはこの抵抗帯(1万9000円~1万9400円)を一気には超えずにもみ合う展開となるでしょう。各国の金融政策イベントを通過して投資家は来週から動きやすくなると思われますが、景気指標や業績に従来ほどの勢いがなくなっていることから、投入される資金もまだ抑制的になりそうです。(ストック・データバンク 編集部)

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