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【市況】決算発表の第一弾のピーク、ピンポイントで物色する流れ/オープニングコメント


 30日の東京市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。29日のNY市場は下落。7-9月期GDP速報値が4-6月期比で減速したことが嫌気された。また、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品などの弱さが目立っていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の18970円だった。

 注目は日銀の金融政策決定会合の結果となるが、コンセンサスとしては現状維持。瞬間的には失望売りも考えられるが年内の追加緩和期待は根強いことから、売り仕掛け的な局面では押し目買い意欲の強さが意識されやすいだろう。

 もっとも、本日は決算発表の第一弾のピークとなる。今回の決算は読み難いこともあり、結果を見極めたいとする模様眺めムードが相当強いと考えられる。昨日の動きをみても、任天堂<7974>、ディーエヌエー<2432>などの急落によるハシゴを外される動きなども、より慎重にさせていると考えられる。

 一方で、HOYA<7741>は好決算と自社株買い・消却の発表がポジティブに評価されて急伸するなど、短期資金等が集中する中で、明暗を分ける動きが極端に窺える。本日も京セラ<6971>の下方修正辺りが重石になりやすく、全体としては模様眺めムードが強いなか、決算発表企業をピンポイントで物色する流れになりそうだ。

 その他、テーマ物色としては、中国の「一人っ子政策」撤廃を受けて、子ども関連や中国関連に関心が集まろう。その他、自動運転やマイナンバーや、ドローンシティー構築を千葉市が申請したことを受けて、ドローン関連なども注目されよう。
《AK》

 提供:フィスコ

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