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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円前後で推移か、日銀追加緩和見送りでも円高進行の可能性低い


29日のドル・円は東京市場では121円18銭から120円59銭まで下落、欧米市場でドルは121円18銭まで反発し、121円11銭で引けた。

本日30日のドル・円は121円前後で推移か。日本銀行(日銀)の金融政策決定会合の結果判明を待つ状況となりそうだ。金融政策の現状維持が決まった場合、一時的に円買いが強まる可能性があるが、米年内利上げ期待は残されており、ドル安・円高が急速に進行する可能性は低いとみられる。

日銀は30日に開く金融政策決定会合で、現行の金融政策の維持を決定する可能性が高い。市場関係者の間では、2%の物価目標の達成時期は2016年度前半ではなく2017年度に先送りされるのではないか?との見方が浮上している。そうなった場合、現行の金融政策を長期間維持することは難しくなるだろう。

本日公表される「経済と物価情勢の展望(基本的見解)」では、2015年度の消費者物価コア指数の見通しが前回7月時点の+0.7%から+0.2%前後に、2016年度は+1.9%から+1.5%前後に下方修正されるのではないか?との声が聞かれている。物価見通しが下方修正されても早期追加緩和の思惑が後退することはないとみられており、リスク選好的なドル買い・円売りを促す可能性がある。

《SY》

 提供:フィスコ

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