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【市況】FOMC後の市場の落ち着きに期待も、引き続き決算にらみ


『米株式市場』


28日のNY市場は上昇。朝方は前日までの株価続落を受けて買戻しが入ったほか、NY原油先物相場が6%弱の大幅上昇となり、連邦公開市場委員会(FOMC)の発表にかけて緩やかに上昇した。注目のFOMCでは、政策金利は据え置かれたものの、世界的な経済・金融情勢が経済活動に与える影響については文言が削除されたほか、12月の利上げを検討するとの表現が加わった。これを受けて発表後に一時急落する場面もあったが、売りが一巡すると引けにかけて再び上昇する展開となった。ダウ平均は198.09ドル高の17779.52、ナスダックは65.54ポイント高の5095.69。


FOMC後の上昇については意外感があったようだが、利上げは米景気が堅調だという証し、との見方もあり、センチメントは明るい。12月の利上げが織り込まれる中、市場の落ち着きが期待されるところ。もっとも、欧州では銀行のバークレイズ、石油のロイヤル・ダッチ・シェルなどが、予想を下回る決算が嫌気されているなど、決算内容を見極める必要はある。本日は、スターバックス、マスターカードなどが予定されている。


経済指標では、GDP速報値(7-9月)が予定されている。予想は前期比年率+1.7%であり、4-6月期の実績を大幅に下回る見込み。市場予想を下回る可能性があるとみられており、内容次第では12月利上げ観測への見方にも影響を与えそうである。その他、消費者信頼感(先週)、中古住宅販売成約指数(9月)などが予定されている。

《TY》

 提供:フィスコ

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