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【市況】29日の香港市場概況:ハンセン指数は続落、保険、銀行株などが売られる


29日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比136.63ポイント(0.60%)安の22819.94ポイントと続落し、本土企業株で構成されるH株指数が119.09ポイント(1.13%)安の10439.38ポイントと3日続落した。売買代金は707億1900万香港ドル(28日は610億1100万香港ドル)。

朝高の後に売られる流れ。昨夜の米株や原油相場の急伸を好感して小高くスタートしたものの、上値は重く、程なくマイナスに転じた。香港上場企業の決算報告が本格化するなか、結果を見極めたいとするスタンスが広がっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が5.4%安と下げが目立った。同社が28日引け後に発表した7~9月期業績(74%減益)について、市場予想を下回ったことが売り材料視されている。時価総額上位の本土銀行株も総じてさえない。不良債権が増加傾向にあることや、業績の先行き不安がくすぶっていることが重しとなった。

空運株も安い。中国東方航空(670/HK)が2.6%、中国国際航空(753/HK)が2.1%、中国南方航空(1055/HK)が1.4%ずつ値を下げた。WTI原油先物が昨夜、前日比6.3%高と急反発したことで、燃油コストの増加が警戒されている。

一方、原油市況高を手がかりにエネルギー関連株は物色された。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.4%高、中国石油天然気(857/HK)が2.0%高、中国神華能源(1088/HK)が1.1%高で引けた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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