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【材料】邦チタニウムが反落、16年3月期営業利益予想の上方修正と復配発表も材料出尽くし感

 東邦チタニウム<5727>が反落。28日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高は従来予想の430億円(前期比27.6%増)を据え置きつつ、営業利益を30億5000万円から33億円(前期26億3800万円の赤字)へ、純利益を31億円から34億円(同26億3300万円の赤字)へ上方修正したが、1週間ほど前に足もとの業績上振れ観測が報じられていたことで、材料出尽くし感から売られているようだ。
 為替が円安で推移していることや、コスト改善が進んでいることなどが要因という。また、業績予想の修正に伴い、従来、未定としていた期末一括配当を5円とし、3期ぶりに復配するとあわせて発表したが、これも織り込み済みとして市場の反応も限定的のようだ。
 なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高230億1400万円(前年同期比36.7%増)、営業損益17億900万円の黒字(前年同期35億6100万円の赤字)、最終損益14億3900万円の黒字(同38億2400万円の赤字)だった。主力の金属チタンが造船・電力向けに引き続き堅調だったほか、海水淡水化プラントの新規案件も寄与。なお、航空機向けの在庫調整の終了は15年度中を見込んでいるという。

邦チタニウムの株価は9時30分現在1582円(▼38円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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