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【市況】主力大型株のほか、金融株などへ買いが波及する展開/オープニングコメント


 29日の東京市場は堅調な展開が見込まれる。28日の米国市場ではNYダウ、ナスダックともに上昇。注目されていた連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利は据え置かれたものの、12月の利上げを検討するとの表現が加わった。発表後に急落する局面もみられたが、売り一巡後は上昇に転じており、市場は12月利上げを織り込む格好となっている。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比250円高の19180円と大きく上昇している。

 シカゴ先物にさや寄せする格好から日経平均は、ギャップ・アップで直近戻り高値を捉える動きをみせよう。FOMC後の上昇については意外感があったようだが、利上げは米景気が堅調だという証し、との見方もあり、センチメントは明るい。12月の利上げが織り込まれる中、主力大型株のほか、金融株などへ買いが波及する展開が期待される。

 シカゴ先物にさや寄せすることで一目均衡表では19181円処に位置する雲上限を上放れてくるかが注目される。週足形状では雲を上放れてくる格好になるため、シグナル好転がより先高期待につながろう。明日の日銀の金融政策決定会合を控え、追加緩和期待なども根強く、押し目買い意欲も強いと考えられる。

 もっとも、決算発表がピークを迎えるなか、織り込み済み、アク抜けといった判断が掴みづらいこともあり、見極めたいとする様子見ムードも強い。そのため、インデックスに絡んだ商いが中心になりやすく、個別では決算が確認できた銘柄への循環物色になろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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