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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円台で推移か、米年内利上げ期待でドルは底堅さ見込む


28日のドル・円は東京市場では120円25銭から120円55銭で推移、欧米市場でドルは一時121円25銭まで反発し、121円13銭で引けた。

本日29日のドル・円は121円前後で推移か。米年内利上げの可能性は残されていることや米国株高を意識して、ドルは底堅い動きを続ける見込み。

28日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後に公表された声明は、次回12月15-16日の会合で利上げが決定される可能性があることを示唆する内容となった。市場関係者の間からは、次回会合での利上げ実施に含みを持たせる内容であり、年内利上げに備える必要があるとの声が聞かれている。

12月利上げが確定的になったとは言えないが、世界経済の情勢が急激に悪化するなどの想定外のことが起きない限り、米連邦準備制度理事会(FRB)は次回のFOMC会合で利上げを決定するとみられる。利上げのペースについては、声明で「インフレの展開を綿密に監視していく」と述べていることから、インフレ動向次第となりそうだ。インフレは依然目標を下回っており、この状態が続くならば、今後1年間で利上げは数回程度、2016年末時点で政策金利は1%程度にとどまる可能性がある。

《SY》

 提供:フィスコ

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