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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月28日

 28日の市場は日経平均が反発。終値は前日比125円高の1万8903円だった。欧米市場や為替など外部からの支援材料はなかったが、前日の下げの反動や一部主力株の業績を好感し、指数は終日プラス圏で推移した。一方、東証1部の出来高は17億株と8月17日以来の低水準。日米の金融政策会合待ちで、投資家の売買はミクロ(個別株の業績)に限定されている様子。

 昨日の米国市場は原油安やIBMの下げなどでダウ平均は小幅に続落した。IBMは会計を巡る問題で調査を受けているとのこと。IBM1社でダウ平均を38ドルも押し下げたようだ。そのほか個別企業の決算は好悪まちまちで全体としては動きの乏しい1日に。さて、日経平均が1度1万9000円台まで戻ったことで、安堵感と短期的な達成感が入り交じっている東京市場。本日は全体として売り買いの決め手に欠くなか、日経平均採用の一部値ガサ株の上昇が戻りをけん引した。業績を小幅上方修正したファナック <6954> 、中国アリババ株上昇をはやして上がったソフトバンク <9984> 、ほか、東エレク <8035> 、ファーストリ <9983> の4社で日経平均を80円以上も押し上げている。決算発表が本格化し個々の業績に反応する展開だが、全体として業績拡大に勢いが見られない点も、ボリューム(出来高)減退につながっている。やはり1万9000円をしっかり超えて行くには日米からの金融関係の材料が必要のようである。まずは日本時間明日未明に判明するFOMCの結果に期待したい。(ストック・データバンク 編集部)

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