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【特集】ティー・ワイ・オー Research Memo(7):中核事業を軸とした新たな成長ステージに突入


■決算概要

(1)過去の業績推移

過去の業績推移を振り返ると、売上高は2008年7月期にピークを迎えた後、過去の事業領域の拡充によって生じた不採算部門の整理により、ティー・ワイ・オー<4358>の業績は下降線をたどった。ただし、本業回帰による事業再編が奏功して、売上高は2011年7月期に底をつくと4期連続で増収となり、中核事業を軸とした新たな成長ステージに入ったと見られる。また、営業利益についても、不採算部門の整理による損失を計上した2009年7月期に大きく落ち込んだ後、V字型に回復して6期連続の増益となっている(過去最高益を更新)。

財務面でも、過去の事業領域の拡充に伴って有利子負債残高が膨らむとともに、2009年7月期には不採算部門の整理により自己資本比率が0.8%へ大きく落ち込んだが、その後、業績回復による内部留保の積み上げや2010年12月に実施した第3者割当増資(約13億円)などにより、2015年7月期の自己資本比率は38.2%の水準にまで回復している。また、有利子負債の返済も順調に進んでいる。2015年7月期の有利子負債残高は2,800百万円であるが、現預金残高を差し引いたネット有利子負債残高では2014年7月期からゼロの状態となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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