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【市況】28日の株式相場見通し=米中緊張が尾を引き続落、買い材料難解消せず

 28日の東京株式市場は、引き続き買い手掛かり材料の不足する地合いとなることが予想され、買い物薄のなか売り優勢の推移となりそうだ。
 27日午前に、中国が主権を主張する南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島の人工島から12カイリ(約22キロ)以内の海域に米海軍がイージス駆逐艦を進入させ哨戒活動に入ったと伝えられたことで、南シナ海全域の軍事的緊張が一気に高まった。きょうもこの米中関係の緊張が相場に影響を及ぼす懸念がある。
 27日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比41.62ドル安の1万7581.43ドルと続落した。原油先物市況の下落を受けて石油関連株が売られたのに加え、9月の耐久財受注額が前月比で減少するなど、経済指標の低下により米景気回復のペースが鈍化するとの受け止めが広がり売りが優勢となった。また、FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明を28日午後に控え、買い手控え姿勢が継続した。ナスダック総合株価指数は、前日比4.559ポイント安の5030.145と4日ぶりに反落した。
 28日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=120円40銭台での推移となっている。
 日程面では、飲食店の経営・運営企画、遊休施設の再開発、商業施設全般の企画開発を手掛けるバルニバービ<3418>が東証マザーズに新規上場する。このほか、9月の商業動態統計速報、26日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、第3回米共和党大統領候補テレビ討論会が焦点になる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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