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【経済】世銀のブラックリスト:中国企業は35社で増加が目立つ


世界銀行の企業ブラックリストに掲載されている世界中の企業は計750社になっていると報告されている。このブラックリストは1999年から作成されており、主にコンプライアンスや法律違反などで入れられている。リスト上の企業は世銀が援助するプロジェクトの請負などが禁じられている。

中国企業はこのリストに載せ始めたのは2009年からとなり、当時は4社にとどまった。が現在は企業35社と個人3人に増加し、中でも今年1-9月に新たな20社が入れられた。

専門家は、中国企業の急増について、国営企業の腐敗が主因だと分析した。国営企業に対する政府の甘い財務審査体質が腐敗を増加させていると批判された。海外の国営資産はほとんどチェックされていないため、現地の法律違反などがしばしば報告されているという。

なお、上記35社のうち、22社は国営企業である。中央規律検査委員会の報告によると、海外に進出している110社以上の国営企業の海外資産は4兆元(約80兆円)に上っているにもかかわらず、こうした資産は国からの監督を受けていないという。

《ZN》

 提供:フィスコ

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