市場ニュース

戻る
 

【通貨】欧米為替見通し:FOMC控えリスクオフの避難通貨買いか


今日の海外市場では、リスクオフの動きとなりそうだ。今日と明日開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、メキシコペソや南アランドなど新興国通貨からスイスフランや円など避難通貨に資金が集まりやすい展開となろう。

今回のFOMCでは、現行の金融政策の据え置きが市場コンセンサスとなりつつある。ただ、27日の東京取引時間帯では、日経平均株価や上海総合指数などアジア株が軟調だったことを背景に、円やスイスフランなどに資金を移す動きがみられた。特に、メキシコペソは7円34銭から7円28銭まで、南アランドは8円88銭から8円82銭台までそれぞれ値を下げた。大手証券の外為ストラテジストによる欧米市場でもリスクオフが続くとの見方なども観測されており、株売り・避難通貨買いの流れを予想する。

ただ、ドル・円に関しては、日銀の追加金融緩和への根強い期待感から円売りの動きも予想され、それほど下には振れにくいとの見方が強まっている。ある邦銀関係者は、「120円前半には買いオーダーがみられる」と話していることから、120円30銭付近の50日移動平均線が下支えするとみる。


【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・9月マネーサプライ(前年比予想:+5.0%、8月:+4.8%)
・18:30 英・7-9月期GDP速報値(前年比予想+2.4%、4-6月期:+2.4%)
・18:30 南ア・7-9月期失業率(予想:25.1%、4-6月期:25.0%)
・21:30 米・9月耐久財受注(前月比予想:-1.5%、8月:-2.3%)
・22:00 米・8月S&Pケース・シラー住宅価格指数(前年比+5.10%、7月:+4.96%)
・23:00 米・10月消費者信頼感指数(予想:103.0、9月:103.0)
・米・連邦公開市場委員会(FOMC)(28日まで)

《SY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均