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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東宝、日立化、エムスリー、クラリオン

■アズビル <6845>  3,050円  +15 円 (+0.5%)  本日終値
 アズビル<6845>が小じっかり。モルガン・スタンレーMUFG証券では、都心部の大規模オフィスビル向けオートメーションシステムを中心に業績改善が着実に進展していると指摘。新設建物分野の需要増に加え、「建築物ストック」の増加に伴う改修・サービス事業の安定成長が今後の業績改善に貢献するとみて、レーティング「オーバーウエイト」を継続。目標株価を2900円から3700円に引き上げている。

■ダイキョーニシカワ <4246>  6,490円  +30 円 (+0.5%)  本日終値
 自動車用樹脂部品を手掛けるダイキョーニシカワ<4246>への評価が高まっている。同社はマツダが主な取引先で14年3月に東証1部へ新規上場している。業績は好調で、8月に16年3月期の連結営業利益は119億円から137億円に増額修正された。自動車の燃費競争が激しさを増すなか、自動車への樹脂製品の採用割合は拡大。同社製品は、主力のマツダに加え他の大手自動車メーカーへ採用されている。樹脂製品の需要の伸びを受け、市場には今3月期営業利益は160億円(前期比30%増)前後への再増額観測がある。

■東宝 <9602>  3,085円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 東宝<9602>が堅調。岡三証券が26日付でレーティング「強気」、目標株価3500円継続、今16年2月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の350億円(前期実績317億5900万円)に対して従来予想の325億円から354億円へ引き上げた。映画館入場者数、劇場用パンフレットやキャラクターグッズ、商品化権収入の一段の伸びを想定。新規稼働した「新宿東宝ビル」の〝ゴジラヘッド〟が街の新たなシンボルとして認知されつつあるなど、コンテンツと不動産にシナジーが発現するユニークなビジネスモデルに注目している。

■日立化成 <4217>  1,994円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 日立化成<4217>は堅調で6日続伸。同社は26日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を5700億円から5500億円(前期比4.4%増)へ、営業利益を550億円から500億円(同71.1%増)へ、最終利益を385億円から360億円(59.4%増)へそれぞれ下方修正した。中国向けにスマートフォン需要の減速を背景に、電子材料が想定より伸び悩んでいる。ただ、これまで未定としていた年間配当は50円にすることを決定、前期実績比で14円増となり、積極的な株主還元姿勢を評価する買いが下値を支えている。

■エムスリー <2413>  2,240円  -185 円 (-7.6%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 エムスリー<2413>は3日ぶり反落。同社は26日取引終了後、16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高に相当する売上収益は305億2500万円(前年同期比23.9%増)、営業利益は91億5800万円(同22.1%増)、最終利益は55億5900万円(同26.0%増)と好調だった。製薬会社のマーケティング支援を手掛けるが、4~9月期は人材紹介事業が好調に推移して収益を牽引、治験事業も好調だった。ただ、株価は足もとの好業績は織り込み済みで、通期見通しを据え置いたこともあって売りがかさむ展開となった。

■北國銀行 <8363>  461円  -34 円 (-6.9%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 26日に業績修正を発表。「上期経常を40%下方修正」が嫌気された。北国銀 <8363> が10月26日大引け後(18:00)に業績修正を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の108億円→65億円(前年同期は126億円)に39.8%下方修正し、減益率が14.8%減→48.7%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒北國銀行の詳しい業績推移表を見る

■日本デジタル研究所 <6935>  1,576円  -103 円 (-6.1%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 26日に業績修正を発表。「今期経常を17%下方修正」が嫌気された。日デジタル <6935> が10月26日大引け後(16:30)に業績修正を発表。16年3月期の連結経常利益を従来予想の57.5億円→48億円(前期は62億円)に16.5%下方修正し、減益率が7.4%減→22.7%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒日本デジタル研究所の詳しい業績推移表を見る

■クラリオン <6796>  440円  -27 円 (-5.8%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 クラリオン<6796>は大幅安。同社は26日取引終了後、16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高にあたる売上収益は1090億9200万円(前年同期比14.5%増)、営業利益は55億400万円(同49.0%増)、最終利益は38億7200万円(同57.1%増)と好調だった。北米やアジア向けOEM(相手先ブランドによる生産)が好調で売上高を牽引している。また、利益面では海外拠点から日本国内への生産移管効果や原価低減努力も反映された。ただ、下期は中国など新興国向けの需要を慎重にみており、通期業績予想は従来見通しを据え置いたこともあって、売りを誘発する格好となった。同社株は大手完成車メーカーが注力する自動運転をテーマに、その有力関連株として人気化、9月以降約2カ月近くにわたり上昇一途にあり、目先は決算発表が利益確定の引き金となったかたちだ。

■KOA <6999>  1,007円  -51 円 (-4.8%)  本日終値
 KOA<6999>が4日ぶりに反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社について、15年の固定抵抗器需要(KOA推定、円ベース)は大幅な円安メリットを享受したものの前年比2%増にとどまり、実体ベースでは縮小となる可能性が高まったと指摘。同社は車載向けの研究開発を加速しており、中長期的なトップライン成長への期待が掛かるものの、短期業績はマクロ景気減速の影響を受けるとの見解を示している。同証券では業績予想を下方修正し、目標株価は1150円から1000円へ引き下げられた。ただ、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■石油資源開発 <1662>  3,575円  -150 円 (-4.0%)  本日終値
 石油資源開発<1662>が続落。26日のWTI原油先物価格は前日比62セント安の1バレル=43ドル98セントに下落、約1カ月ぶりの安値水準となった。SMBC日興証券は26日、同社株の目標株価を5100円から4500円に引き下げた。投資評価は「1」を継続した。同証券では、原油価格の前提を引き下げており、16年3月期の予想経常利益を従来の163億円から150億円(前期実績は548億円)に見直している。

●ストップ高銘柄
 エイジア <2352>  1,571円  +300 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値
 メタップス <6172>  2,647円  +500 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 アクセルマーク <3624>  1,706円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 ディー・ディー・エス <3782>  500円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 ネクシィーズ <4346>  951円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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