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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、5中全会が開幕も支援材料か


【ブラジル】ボベスパ指数 47209.32 -0.81%
26日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比387.27ポイント安(-0.81%)の47209.32で取引を終えた。47874.87から47104.57まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは21、値下がりは40、変わらず2であった。

NY原油先物が、世界的な供給過剰感から43ドル台まで下落したことが、ブラジル株の売り圧力になった。また、ブラジル中銀発表の週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-3.02%(前回-3.00%)、インフレ見通しが9.85%(前回9.75%)まで悪化したことも、売り材料になったとみられる。

【ロシア】MICEX指数 1712.13 -0.77%
26日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比13.32ポイント安(-0.77%)の1712.13で取引を終了した。1731.57から1696.83まで下落した。

ブレント原油先物が、ロシア株式市場の取引時間帯に一時47.42ドルまで下落しており、ロシア株の売り圧力になった。また、欧州株が前週末の2カ月ぶり高値から反落し、上昇が一服したこと、米株も上昇スタート後まもなく下落に転じたことなども、ロシア株の重石になったとみられる。

【インド】SENSEX指数 27361.96 -0.40%
26日のインドSENSEX指数は小反落。前日比108.85ポイント安(-0.40%)の27361.96、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同34.90ポイント安(-0.42%)の8260.55で取引を終えた。

買いが先行した後はしばらくプラス圏で推移したが、その後は弱含みの展開を示した。最近の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、外国人投資家(FII)の売り越しが足かせに。また、景気減速圧力の高まり観測も気がかり材料。DBS銀行は最新リポートで、弱い輸出や構造改革の進行遅れなどを受け、15年度(16年3月まで1年間)の成長率が7.4%になると予想。また、7.4%から減速する圧力が引き続き強いとの見方を示した。これはインド政府が年初に掲げた8-8.5%の成長目標を大幅に下回る。

【中国本土】上海総合指数 3429.58 +0.50%
26日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比17.15ポイント高(+0.50%)の3429.58ポイントと3日続伸した。

中国人民銀行(中央銀行)の金融緩和スタンスが支え。人民銀は23日夜、政策金利と預金準備率を同時に引き下げると発表した。第18期中央委員会第5回全体会議(5中全会)が本日開幕(29日まで)したことも支援材料。第13次5カ年計画(2016~20年)の骨子が策定される予定だ。

《NH》

 提供:フィスコ

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