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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~決算本格化、アク抜けの流れを見極め


27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:決算本格化、アク抜けの流れを見極め
■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の売り越し
■前場の注目材料:パートナーエージェント<6181>が東証マザーズに新規上場


■決算本格化、アク抜けの流れを見極め

27日の東京市場はこう着感の強い相場展開が続きそうであり、日経平均は19000円近辺での推移となろう。26日の米国市場は、27-28日の連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を見極めたいとの思惑から手控えムードとなり、まちまちの展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の18980円だった。

シカゴ先物にさや寄せする格好から小じっかりで始まり、狭いレンジ取引といったところか。FOMCでは利上げ見送りの見方がコンセンサスであり、過度な警戒感は出ていないと考えられる。とはいえ、決算発表が本格化してきているため、積極的には手掛けづらいところであろう。

きょう発表予定では、信越化<4063>、ファナック<6954>辺りが注目されよう。海外ではアップル、ツイッター、アリババ・グループ・ホールディングなどが予定されている。国内ではコンセンサスを下回ったとしても、アク抜けの流れが意識されていた。

アドバンテス<6857>は26日、2016年3月期予想を修正しており、営業利益を150億円から100億円に下方修正した。中国市場の減速が影響したが、慎重な見方であった市場コンセンサス(120億円程度)を下回っている。売りが先行することになろうが、売り一巡後の底堅さがみられるようなら、市場のムードも明るくなろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1350万株、買い1110万株、差し引き240万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月20日(火):340万株の売り越し
10月21日(水):240万株の買い越し
10月22日(木):440万株の売り越し
10月23日(金):390万株の売り越し
10月26日(月):450万株の買い越し


■前場の注目材料

・トヨタ<7203>の1-9月世界販売、独VW上回り首位に
・常陽銀行<8333>と足利HD<7167>の経営統合で地銀再編加速へ
・パートナーエージェント<6181>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:30 中・9月工業利益(8月:前年比-8.8%)

《SY》

 提供:フィスコ

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