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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は121円前後で推移か、欧米株高一服で円売りはやや縮小する可能性


26日のドル・円は東京市場では121円51銭から120円87銭でやや軟調推移、欧米市場でドルは121円15銭から120円60銭まで下げたが、121円08銭で引けた。

本日27日のドル・円は121円前後で推移か。欧米株高が一服していることから、リスク選好的な円売りはやや縮小する可能性がある。

市場関係者の多くは27日-28日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)会合を注目している。金融政策は今回も現状維持となる見込みだが、声明には12月のFOMC会合での利上げ実施に向けた何らかのメッセージ(文言)が盛り込まれる可能性があるとみられている。

12月利上げを示唆するような文言が含まれず、声明内容が従来と特に変わりないものになった場合、多くの市場関係者は年内利上げなしと解釈するかもしれない。一部の市場関係者は、11月3日までに債務上限引き上げで政府と議会が合意できれば、12月に利上げが決定されることは間違いないと予想している。

ただし、市場関係者の間からは、債務上限の引き上げ問題が解決して12月に利上げが開始されても、次回の利上げは2016年6月になるとの声が聞かれている。エネルギー価格低下などの影響でインフレが急速に進行する状況ではないとみられており、利上げペースがゆるやかであればドル相場の上昇はある程度抑制される可能性がある。

《SY》

 提供:フィスコ

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