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【市況】26日の香港市場概況:ハンセン指数は反落、朝高後は戻り売りで弱含む


26日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比35.69ポイント(0.15%)安の23116.25ポイントと反落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は5.64ポイント(0.05%)高の10747.68ポイントと続伸した。売買代金は728億1200万香港ドル(23日は725億3500万香港ドル)。

朝高の後に弱含む流れ。中国人民銀行(中央銀行)が23日夜、政策金利と預金準備率を同時に引き下げると発表したことなどを材料に小高くスタートしたものの、上値は重く、中盤からマイナスに転じた(H株指数は引け近くに再びプラス)。ハンセン指数は約2カ月ぶりの高値水準にあるため、戻り売りの圧力が重しとなっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、発電大手の華潤電力HD(836/HK)が4.8%安、金融業香港大手の中銀香港(2388/HK)が2.5%安、石油グループ大手の中国石油天然気(857/HK)が2.1%安と下げが目立った。時価総額上位の本土銀行株も総じてさえない。銀行間の競争が激化すると不安視されている。銀行が裁量で決められる預金金利の上限規制は24日付で撤廃された。原則的に自由化されている。

一方、H株証券セクターは買われる。海通証券(6837/HK)が3.3%高、広発証券(1776/HK)が2.3%高、中信証券(6030/HK)が2.0%高、華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.2%高で引けた。本土市場の信用取引残高が増加傾向にあると伝わるなか、手数料収入などが増えると連想されている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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