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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月26日

 26日の市場は日経平均が続伸。終値は前週末比121円高の1万8947円で、8月28日以来、約2カ月ぶりの水準まで回復して引けた。取引時間中は1万9088円(263円高)まで上値を伸ばす場面も。先週末、中国が追加金融緩和を実施したことが材料となり株高が加速。1ドル=121円台に入った円安も後押し材料となった。短期的な過熱感から後半は伸び悩んだが、日経平均が一時1万9000円台に達したことは、萎縮した投資家心理をかなりほぐしたかもしれない。

 前週末の米国市場は中国の金融緩和を好感してダウ平均が大幅続伸。1万7500ドルのフシ目を超えて3カ月ぶりの高値をつけてきた。欧州に続き中国からも金融緩和の材料が飛び出し、世界的な金融相場への期待が一段と高まっている。また決算発表の進む米国で予想を上回る企業が多いことも買い安心感を呼んでいるようだ。さて、先週末まででもかなりのピッチで上げていた東京市場。週明けとなる本日は中国の金融緩和とそれに伴う欧米の株高、円安に乗って、日経平均は一気に1万9000円台まで買い進まれた。ここは下げ幅の半値戻しに相当する水準。市場の底入れ感を一段と強めてくれる水準だ。ただ、騰落レシオが130%を超えるなど短期的な過熱感も出ており、後場に入ると利食い売りで上げ幅を縮める流れに。東証1部の出来高も20億株に届かず、需給的にはまだ万全とは言い切れない戻りといえる。目先はこの辺りで上げ一服となり、明日から始まる米FOMCや週末の日銀金融政策会合の結果待ちという膠着感のある相場となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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