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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後のこう着は想定内、まずは19000円を固めたいところ


26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・買い一巡後のこう着は想定内、まずは19000円を固めたいところ
・ドル・円は121円15銭付近、アジア諸国の株高継続で121円台を堅持
・上方修正の日立<6501>、業績上振れ観測報道のパナソニック<6752>が大幅高


■買い一巡後のこう着は想定内、まずは19000円を固めたいところ

日経平均は大幅に続伸。227.43円高の19052.73円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。23日の米国市場ではハイテク企業の好決算などが好感され、NYダウ、ナスダックともに上昇。ナスダックは約2ヶ月ぶりに5000ptを回復している。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比340円高の19140円となり、これにさや寄せする格好から始まった。

買い一巡後はこう着感の強い相場展開となっているが、19000円処での底堅い値動きを見せている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは空運、電気機器、保険、機械、証券、その他製品、医薬品、銀行、鉄鋼などが堅調。一方で、業績下振れ観測が伝えられた海運が下落率トップ。鉱業、食料品が小安い。

日経平均はギャップ・アップで19000円を回復すると、その後は80円程度の値幅と、こう着感の強い展開が続いている。ただし、19000円処での底堅さが意識されており、週足ベースの一目均衡表の雲上限を突破している。このまま雲を上回っての推移が続くようだと、売り方の買い戻しを誘う流れにも向かいやすい。

また、現状維持がコンセンサスながらも、追加の緩和期待が根強い。決算が本格化しているが、コンセンサス予想を下回ったとしても、これがアク抜けに向かわせる流れが目立ってきており、先高期待が高まる一因になっている。短期的な過熱感から上値追いは慎重だろうが、まずは19000円を固めたいところだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は121円15銭付近、アジア諸国の株高継続で121円台を堅持

ドル・円は121円15銭付近で推移。日経平均株価は227円高で午前中の取引を終えた。日本を含めたアジア諸国の株式は総じて強い動きを見せており、株高を意識した円売りは継続している。

121円以下には個人勢などのドル買い興味が依然として残されており、短期的にドルは121円台を堅持する可能性が高いとみられている。ドル・円は121円07銭から121円51銭で推移。

ユーロ・ドルはもみあい、1.1002ドルから1.1032ドルで推移。ユーロ・円は伸び悩み、133円46銭から133円83銭で推移。

12時34分時点のドル・円は121円15銭、ユーロ・円は133円74銭、ポンド・円は185円81銭、豪ドル・円は87円97銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ソフトバンク<9984>、Fリテ<9983>、東エレク<8035>が日経平均値上がり寄与上位
・上方修正の日立<6501>、業績上振れ観測報道のパナソニック<6752>が大幅高
・海運大手の業績悪化報道で日本郵船<9101>、川崎汽<9107>などさえない


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・日本郵政のIPO価格決定

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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