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【市況】買い一巡後のこう着は想定内、まずは19000円を固めたいところ/ランチタイムコメント


 日経平均は大幅に続伸。227.43円高の19052.73円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。23日の米国市場ではハイテク企業の好決算などが好感され、NYダウ、ナスダックともに上昇。ナスダックは約2ヶ月ぶりに5000ptを回復している。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比340円高の19140円となり、これにさや寄せする格好から始まった。
 買い一巡後はこう着感の強い相場展開となっているが、19000円処での底堅い値動きを見せている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは空運、電気機器、保険、機械、証券、その他製品、医薬品、銀行、鉄鋼などが堅調。一方で、業績下振れ観測が伝えられた海運が下落率トップ。鉱業、食料品が小安い。

 日経平均はギャップ・アップで19000円を回復すると、その後は80円程度の値幅と、こう着感の強い展開が続いている。ただし、19000円処での底堅さが意識されており、週足ベースの一目均衡表の雲上限を突破している。このまま雲を上回っての推移が続くようだと、売り方の買い戻しを誘う流れにも向かいやすい。
 また、現状維持がコンセンサスながらも、追加の緩和期待が根強い。決算が本格化しているが、コンセンサス予想を下回ったとしても、これがアク抜けに向かわせる流れが目立ってきており、先高期待が高まる一因になっている。短期的な過熱感から上値追いは慎重だろうが、まずは19000円を固めたいところだろう。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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