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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ラック、サトーHD、日立、東京製鉄

■ラック <3857>  1,401円  +115 円 (+8.9%)  11:30現在
 ラック<3857>が急反発。前週末23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高を従来予想の163億4500万円から171億2600万円(前年同期比13.0%増)へ、営業利益を同5億1000万円から6億6000万円(同4.9%減)へ、純利益を同2億3000万円から2億8900万円(同25.7%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。IT投資の増加を受けて、システム開発が金融機関向けや公共向け、その他案件の受注が好調に推移したことが要因。また、HW/SW販売とIT保守サービスも予想を上回ったとしている。

■サトーホールディングス <6287>  2,506円  +175 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 サトーホールディングス<6287>は大幅高。同社は23日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高は据え置いたものの、営業利益を85億円から76億円(前期比2.1%増)へ、最終利益を55億円から45億円(同19.6%増)へ下方修正した。国内でサプライ製品の売り上げが減少したこと、また、国内と海外で販売しているバーコードプリンタの新製品が伸び悩んだことなどが利益下方修正の背景。ただ、株価は6月下旬に3550円の高値をつけてからは急激な調整を入れており、テクニカル的には10月1日に高値から41%下落となる2090円で大底を叩いた形。足もとの業績予想減額で悪材料出尽くし感からの買い戻しを誘った。

■日立製作所 <6501>  737.9円  +49.3 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 日立製作所<6501>がカイ気配でスタートし大幅高。同社は23日の取引終了後、16年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。売上高に当たる売上収益は従来予想の4兆7000億円から4兆8060億円(前年同期比5.6%増)へ、継続事業税引前利益を2000億円から2540億円(同1.6%減)へ上方修正、これを好感する動き。社会・産業システム部門や電子装置・システム部門などが予想を上回っている。

■セーレン <3569>  1,473円  +80 円 (+5.7%)  11:30現在
 セーレン<3569>が5日続伸。大和証券は23日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」とし、今後、半年から1年程度の目標株価を1500円に設定した。総合繊維メーカーで自動車内装材やエレクトロニクス、メディカルなど繊維技術を生かした事業に展開。特に自動車内装の高級化嗜好で合皮シート材の引き合いが強まっている。合皮シート材は、見た目は本革と似ているが、比較的単価が安く重さも軽い点が特徴で、同社では自動車メーカーへの拡販を進めている。同証券では16年3月期の連結営業利益は前期比25%増の82億円(会社予想81億円)、17年3月期は93億円と過去最高益更新が続くと予想している。

■だいこう証券ビジネス <8692>  1,179円  +64 円 (+5.7%)  11:30現在
 23日、だいこう <8692> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比17.3%増の3億0500万円に伸びて着地したことが買い材料視された。
  ⇒⇒だいこう証券ビジネスの詳しい業績推移表を見る

■ホーチキ <6745>  1,193円  +49 円 (+4.3%)  11:30現在
 23日、ホーチキ <6745> が16年3月期の連結経常利益を37億円→43億円に16.2%上方修正。増益率が9.9%増→27.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。主力の火災報知器で利益率の高い製品の販売が伸び、売上構成が良化することが寄与。円安による収益押し上げ効果なども上振れに貢献する。同時に、通期の連結最終利益を従来予想の23億円→20億円(前期は20.6億円)に13.0%下方修正したが売り材料視されなかった。無線式火災報知設備機器の一部製品で不具合が発生したことに伴い、特別損失18.5億円を計上する。

■北越銀行 <8325>  257円  +9 円 (+3.6%)  11:30現在
 23日、北越銀 <8325> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の82億円→112億円に36.6%上方修正。減益率が31.1%減→5.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。市場運用の強化で資金運用利益が増加するうえ、有価証券売却益が想定を上回ることが寄与。経費の圧縮なども上振れに貢献する。

■スルガ銀行 <8358>  2,421円  +67 円 (+2.9%)  11:30現在
 スルガ銀行<8358>が続伸。東海東京調査センターが23日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」に引き上げ目標株価を2902円に設定、これが買いを後押ししている。同調査センターでは、同行をフリーローンをコア事業とすることに成功した点を特長とする地銀のなかでは数少ない成長企業に位置付けている。成長の持続性についての注目点として、同行が注力するフリーローンの分野は競合が少ないことや顧客のニーズを喚起する営業スタイルの優位性、広域展開による開拓余地などを挙げている。

■SMK <6798>  662円  +16 円 (+2.5%)  11:30現在
 SMK<6798>は続伸で年初来高値を更新。同社は23日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を745億円から760億円(前期比14.7%増)へ、営業利益を32億円から42億円(同98.7%増)へ、最終利益を31億円から35億円(同76.6%増)へ修正した。スマートフォン、タブレット端末などが堅調に推移し、自動車関連分野も海外を中心に伸びている。また、ウエアラブル、メディカル、ヘルスケアなどの新市場の拡大も顕著で売上高、利益ともに従来予想を上回る見込みで、これを好感する買いが集まった。

■東京製鐵 <5423>  824円  +17 円 (+2.1%)  11:30現在
 東京製鉄<5423>が4日続伸。中国の景気減速などを背景にアジアで鋼材市況が低迷しているが、利益面では生産調整やコスト削減などを進捗させたことによる合理化効果が発現、スクラップ価格の下落に伴う原料安メリットも享受する。前週20日に16年3月期営業利益を120億円から130億円(同1.6%減)へ、最終利益を110億円から120億円(同14.3%増)へ増額修正したことが投機資金の食指を動かす契機となった。鋼材は国内建設業界向けを主力としており、建設需要の堅調な推移が今後も業績を支える見通し。下期前提は保守的であり、市場関係者の間では再増額修正の可能性が指摘されている。

■メルコホールディングス <6676>  2,223円  +35 円 (+1.6%)  11:30現在
 23日、メルコ <6676> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比29.3%増の22.9億円に伸びて着地したことが買い材料。個人向けにストレージ製品の高付加価値品が伸びたほか、法人向けに産業機器用フラッシュメモリーの販売も伸び、利益率の高い製品の売上構成比率が上昇したことが寄与。金融事業の収益拡大なども大幅増益に貢献した。

■花王 <4452>  5,924円  +56 円 (+1.0%)  11:30現在
 花王<4452>が4日続伸。同社は23日取引終了後、15年12月期の連結業績予想の修正を発表。売上高は据え置いたものの、営業利益を1500億円から1550億円(前期比16.3%増)へ、最終利益を870億円から910億円(同14.3%増)へ増額した。中国などアジア向けに紙おむつや生理用品が伸びて売り上げに貢献する一方、原油市況の下落により油脂製品など原料安効果が利益予想の増額に反映されている。これを好感するかたちで買いを呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄
 アクセルマーク <3624>  1,406円  +300 円 (+27.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アールビバン <7523>  485円  +80 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 長大 <9624>  695円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 幼児活動研究会 <2152>  786円  +100 円 (+14.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ビリングシステム <3623>  3,510円  +170 円 (+5.1%)  11:30現在
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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